「無防備・平和都市条例」に、無防備ではいられない。~その6~

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無防備条例に関する高槻市議へのアンケートですが、「高槻市無防備にしない有志の会」のCHANKEI会長が本日blogで発表されたとおり、36人の市議のうち回答したのはたった1人だけでした。選挙期間中であれば、市民団体から寄せられるアンケートには多くの議員が積極的に答えるのですが・・・票にならないものには非協力的なのかもしれません。

荒川区でも区議会議員にアンケートを実施した団体があるのですが、その回収率は25%。高槻市議会議員の極めて低いアンケート回答率に、かなり嫌な予感がします。

さて、昨日の産経新聞朝刊に、「無防備地域宣言運動」に関する記事が掲載されました。「無防備地域 攻撃されない、武装・抵抗しない 21市区町条例化へ署名運動 国の防衛行動と矛盾も」というタイトル(webのものとは少し違います)。

「無防備地域」宣言 国防協力を拒否? 21自治体、条例化へ署名運動
ジュネーブ条約で有事の際に攻撃が禁じられている「無防備地域」の宣言をするよう地方自治体に求める運動が全国に広がりをみせている。これまでに宣言条例が成立した例はないが、確認されただけで二十一区市町で署名活動などが進められている。国の責任で行う防衛行動を自治体が制約することには疑問があるほか、国民や自治体に協力を定めた国民保護法、武力事態対処法に正面から反する問題点も指摘されている。

(中略)

国民保護法なども自治体に国の方針に基づく協力義務を定めており、自治体が条例でこうした条件を確保する規定を勝手に盛り込む行為は、国防への協力拒否を意味するだけでなく、仮に条例が制定されても法律違反として無効とみなされる可能性が高い。

(中略)

これまでに、条例を可決した自治体はないものの、運動自体は次々と別の地域で展開される状況が続いている。

全国紙としては初めて、多くの自治体でのこの妙な運動の広がりに警鐘を鳴らしたことについては大変意義があるとは思います。しかし、一つ申し上げたいのは、高槻市では条例化の可能性が極めて高い、ということです。そこが高槻市が他の自治体とは異なる特殊なところです。

この記事に関連して、goriさんがまた面白いエントリーを書かれておられましたが、

Irregular Expression「無防備地域宣言運動家は外患援助罪で逮捕しろ」
(前略)無防備地域宣言を進めているのは無防備地域宣言運動全国ネットワークという団体らしいが、その公式WEBサイトには「まんが『無防備マン』が行く!」ってコーナーがあって、これが笑える。

(中略)

この漫画に登場する子供は、最初は「自分の地域だけ戦争に関係せず平和になればいいなんて変だ」「無防備地域宣言したからって、本当に大丈夫?」とかマトモな疑問を感じてるのに無能マンにだんだんオルグされていく様はリアルだねぇ。(後略)

無防備地域宣言運動」というのは、左翼が劣勢を挽回するための新しいオルグ(左翼の組織に勧誘する行為)の手段なのかもしれませんね。だから、条例案が非現実的だろうが、外患援助罪の疑いがあろうが、否決されようが、必死に全国に展開しようといているのかも。

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もし「無防備・平和都市条例」が制定されて、人民解放軍などが攻めてきて高槻市を占領し、チベットで行われたように、デモ行進をしただけで虐殺されたり、レイプや強奪がされたら、この運動を進めてきた人達は、自分達のやったことを棚に上げて、「小泉首相、あなたが身代わりになって殺されてください、強姦されてください」と声高に言いそうで怖いです(笑)。


このブログでの他の無防備地域宣言運動に関する記事
http://kitaoka.seesaa.net/category/864114.html


<追記>

奈良市でも、署名が集まってしまいましたね・・・

1万4288人の署名簿提出-奈良市無防備都市条例へ市民の会
直接請求による平和・無防備都市条例の制定を目指す「同条例を実現する奈良市民の会」(辻本誠代表)は21日、1万4288人の署名簿を、同市の吉田勝二選管委員長に提出した。署名数は直接請求に必要な法定数(市有権者の50分の1)の約2.4倍に達しており、審査と縦覧を経て本請求され、来年1月にも臨時議会が招集される見通し。

(2005.11.22 奈良新聞)



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