「官から民へ」の流れに逆らって公営化してほしいもの

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昨日久しぶりに大学の後輩に電話したところ、勤めていたベンチャー企業を退社した、とのこと。で、今は何をしているかというと、新たな職を模索しながら、パチンコでお金を稼いでいる、と。一時しのぎのことかもしれないが、彼ほどの優秀な人間がパチプロまがいになっているとは、日本経済にとっても少なからずの損失だと思う。私はいつも、もったいないと感じていた。右手でハンドルを握りながら、パチンコ台を見据え、ひたすら玉の行方を目で追っている人達の光景が、もしも、パソコンに向かって何か設計をしていたり、企画書を作ったりしている姿であったならば、どれだけ社会貢献となっているか。まあ、もっとも、どうしても職が見つからないという人は仕方が無いと思いますが。だいたい、パチンコ屋が儲かっているということは、その分多くの人が負けているということだ。パチンコの画面がテレビゲームのように面白い、という側面はあるかもしれないが、操作としては、単にハンドルを回すだけであり、テレビゲームに比べ多様性は劣る。パチンコ盤に向かう人は、そういう娯楽性よりも、ギャンブル性によって長時間タバコの煙の充満する空間に座っているのである。そもそも、パチンコはギャンブルである。景品交換所で、文鎮みたいなものを換金するとしても、やはり賭博である。賭博は公営のもの以外は、法律で禁止されている。どういう経緯でパチンコだけが民間に許された賭博になったのかは知らないが、原則的には禁止すべきものだ。それからもう一つおかしいと思うのが、「パチスロ」という名称である。「『パチ』をつけるな、『パチ』を!あれは単なる『スロットマシーン』やないかっ!」と、大阪人の私は大いに突っ込みたくなる(笑)。「パチ」という接頭語をつければ何でも許されるのなら、「パチポーカー」とか「パチ麻雀」とか「パチ花札」とか、何でもやりたい放題だ(笑)。しかし、いきなりパチンコを禁止するとしても、雇用の問題などがあるので、いっそのことパチンコを公営化したらどうかと思う。世の中は、「官から民へ」の流れだが、パチンコはそれに逆らって公営化してほしい。現在、各地の公営競馬場や公営競輪場などの経営危機が報道されているが、公営パチンコによる収益でその赤字を穴埋めできる(どの程度穴埋めできるか分からないが)。そして公営化することによって、民間企業が企画・運営するよりも確実にパチンコがつまらなくなるので(笑)、パチンコで無駄な時間とお金を費やす人が段々と減っていくだろう。パチンコ業界は政治家と癒着し、警察の利権であり、北朝鮮の資金源になっていると言われている。政治家とは与党だけでなく、野党とも関係があるとされる。社民党の土井前党首は、「趣味はパチンコ」と言い続けて来たらしいが、「社会党に騙された!」(別冊宝島)という本によると、北朝鮮とのつながりからそうしていた、とのこと。こうしたものも、公営化し、売上や収益を監査することによって、改善される可能性がある。(しかし、政治討論番組であるテレビ朝日の「サンデープロジェクト」にパチンコメーカーがスポンサーなのは相応しいだろうか?)ぜひパチンコの公営化を政治家の皆さんにはご検討いただきたい。かなりの抵抗があると思うが・・・・・・いえいえ、決してパチンコに負けた腹いせでこんなことを主張している訳ではありませんよ(笑)。(そういえば、パチンコも10年くらいしてないなあ・・・)