老人ホームで過激な時代劇をどうしたら・・・

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私の職場の老人ホームでは、お昼の時代劇が人気だ。テレビ大阪で11時35分から「時代劇アワー」が始まるので、主題歌から見逃すまいと、食事が始まるより随分前に食堂に車いすでやってきて「19チャンに回してくれ」と頼むご隠居もおられほど。

その「時代劇アワー」だが、この間から「眠狂四郎 無頼控」(主演:片岡孝夫(現・片岡仁左衛門))というのが始まった。4日ほど前に初回の放送があったが、正直エグかった。床に描かれた黒い十字架の上に武家の娘が縛られ裸で寝転がされている。その裸体の上に、白人のバテレン宣教師が蝋燭を垂らし、覆いかぶさって・・・これが眠狂四郎の哀しき出生の秘密なのだが、キリスト教徒の人が見ていたら大激怒しそうなシーン。子どもがこんなの見ていたら、素早くチャンネルを回すところだが、ここは老人ホーム。しかも皆さん時代劇を楽しみにしておられる。どうしたらよいか。

こういったお色気シーンのほか、眠狂四郎が敵を刀で斬る度に飛び散る血しぶきもリアル。昨日は、夫婦喧嘩にブチ切れた侍が夫の男の腕を斬り、生腕が血を噴き出しながら宙を舞った。そういった性と暴力の画面を見ながら昼食をとるお年寄り達。「これでいいのかなあ・・・こんなの見てよく飯が喉を通るなあ・・・」と、平和主義者で暴力が大っ嫌いな私は思うのであった(笑)。

しかし、時代劇に火野正平は欠かせませんね。いつもいい味出してます(笑)。