大平光代さんが市長選に出てくれれば・・・

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関淳一大阪市長が昨日辞任を表明。理由は「自身が助役時代に担当した水道局のヤミ年金問題」などらしい。選挙で再選されれば「引き続き改革を進めたい」と。小泉首相の「郵政解散」に影響されたのかもしれないが、関市長が本気で改革を推し進めてきたようには見えないし、議会と目立って対立したわけでもない。「なんで今?」という感じである。

一方、助役に起用した大平光代弁護士については、出直し選で当選しても再任しない考え。大平助役は昨日「関市長に請われて助役に就任した身」であることを理由に辞任届を出した。
http://www.sankei.co.jp/news/051017/evening/18iti002.htm

関市長といえば、諮問機関「都市経営諮問会議」を解散することで、市政改革を提言してきた座長の本間正明大阪大大学院教授を追い出したことが記憶に新しい。
http://osaka.yomiuri.co.jp/tokusyu/shokuin/oc50307c.htm

大平弁護士と本間教授を遠ざけたほうが、改革が進むというのか。むしろ抵抗勢力は関市長自身ではないのか、というのが私の印象。

大阪市の幹部によれば「市と労働組合と議会。この三者が手を組まないと市政は動かない」とか。その三者で、大阪市職員の厚遇問題をここまで大きくしてきたんではないの?その三者で、他にも利権を分け合ってるんじゃないの?
http://www.osaka-minkoku.info/orz/

はっきり言って、関市長が再選しても改革は進まないと私は思う。

前回の大阪市長選はどうだったか。投票率は33.31%で過去2番目に低かった。その理由として、直前に行われた衆院選による「選挙疲れ」があったそう。
http://www.nnn.co.jp/dainichi/kikaku/senkyo/osksityo/news/20031201-03.html

今回の辞任も衆院選直後。関市長はこのタイミングを狙ったのかもしれない。投票率が低ければ、組織力のある関市長が再選する可能性は高い。そうなれば「市民が私を信任した」として、4年間、関市長の基準による「改革もどき」が行われるだろう。

今月2日に投票が行われた「政令指定都市・堺の初代市長」を決める堺市長選挙でも投票率は32.39%と低く、現職市長が再選を果たした。概して大都市では投票率が低い。中田横浜市長の当選は辛勝だったが、本当に奇跡的と思える。

投票率を上げるしか、新しい大阪市長は生まれない。私の考える最高の対抗馬は大平光代さんだ。「郵政解散」の際には自民党からの立候補要請を断り、今回は、関市長に請われて助役になったから辞任する、とのことだが、そういう筋を通す大平さんだからこそ市長に推したいし、著名な大平さんが出れば投票率も上がるのではないか。

大平さん!助役として市政にかかわったのに、こんな幕引きで、いいのか???

大阪市長選挙に立候補して「だからあなたも希望をもって」と言ってくれないかなあ(笑)。