ちゅ~とはんぱやな~!大阪市長選挙

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いよいよ今日から大阪市長選挙が始まります。今日11月13日(日)に告示されて投票日は2週間後の11月27日(日)。

関淳一大阪市長と前共産党大阪市議団長の姫野浄氏、それに前民主党衆議院議員辻恵氏と無職の松下幸治氏が立候補を表明し、事実上「三つ巴」の戦いになりそう。しかし、市民が大きく期待を寄せそうな候補も、タレント性のある候補もおらず、三つ巴といっても、市民の注目度は平成5年七月場所の若貴と曙の「三つ巴」戦とは雲泥の差でしょうね。

辻氏は関氏の対抗馬になりそうですが、知名度・政策のうえでどうなんでしょうね。中田宏横浜市長は現職の国会議員から市長選に打って出ましたが、辻氏は落選中でした。そのあたりも今ひとつインパクトに欠けような・・・ご本人にとっては勇断だったと思いますが。

今までの関前市長の経緯を見ると、政党の支援を得ることに汲々として、本当に一般の大阪市民・有権者の方を向いているのか疑問だし、船場太郎氏のあの「バタバタ」も大阪の庶民には分かりにくい騒動だったのでは?↓

大阪市長選、一転三つ巴 辻前民主衆院議員が出馬表明
(前略)先月半ばの辞職直後、関氏自身は市長選を代々支えてきた労働組合や市OB組織と決別し、後援会組織による「全くの手作り選挙」を強調。政党についても自・公・民の与党体制からの「民主外し」を求める自民会派などに動ぜず、「改革基本方針に賛同すれば三派いずれにも推薦要請したい」と述べ、「関氏主導」をアピールした。

 同月二十五日には、関氏に反発する自民市議の中から元市議会議長、船場太郎氏(65)が出馬を表明。もともと一連の「サプライズ」市政に不満を持つ市議が多い公明も関氏への不信感を募らせるなど、選挙戦は混迷の度合いを深めた。

 ところが、関氏は二十八日になって、正式に自民会派の求めに応じる形で「選挙は自・公体制でお願いしたい」と態度を一変させた。これを受けて船場氏は出馬を断念。事態は急速に自・公による関氏支援体制でまとまるとみられたが、公明会派の中に、「再出馬は納得できない」という批判的な意見が強く、会派としての推薦決定は今月七日までずれこんだ。(後略)

誰も中途半端で、ミドリ電化のCMに出ていた「ちゃらんぽらん」という漫才師コンビの「ちゅ~とはんぱやな~!」というギャグを思い浮かべてしまいました。(笑)。


前助役の大平光代さんが出れば、話題性と市民の期待が高まり、投票率も高まったと思うのですが。そうすれば、その後の市政改革にもより注目が集まったでしょうし。しかし、大平さんはこんな状況だったようで↓

辞職から1週間 大平前大阪市助役、姿現さず
(前略)親しい知人のひとりは、辞職直前に大平氏から電話を受けた。
 「関さんが辞めるので、私も辞める。関さんが再選されても、再任はしない。選挙も応援せえへん。疲れたし、当分は海外で静養したい。大阪市には戻らない。しばらく連絡とれへんかもしれんけど、心配しないで」

 この知人は「大平氏は『関氏を裏で操っている』という陰口を嫌っていた。辞職が関氏の決断であることをはっきりさせるため、身を引くことにしたのでは」と見る。

 大平氏のコメントは「一部のマスコミ報道」への批判に触れている。「『影の市長』という表現などを指しているのでは」。関氏は辞任会見でそう語り、慰留を拒んで去った大平氏を「ご本人の人生観もあるでしょう」とかばった。

 大平氏が心身ともに疲れていたとの指摘は少なくない。市政改革に加え、「顔が売れている」(市長室職員)ことから、イベントや行事への出席も多かった。帰宅が深夜になることも珍しくなかった。公職についたことで、プライバシーも保ちにくくなった。

(中略)

 大平氏の助役在任は約22カ月。退職金1488万3千円は来月中旬に支払われる予定だ。

 ただ、大平氏は在任中、受け取らない意向を示唆してきた。「彼女なしでは、大阪市は変わらなかった。当然の対価だ」という市職員が言う。「でも、彼女は受け取らないだろう」 (後略)

知名度が高く、真面目に改革をしてくれそう(だと市民が期待を寄せられるよう)な人が立候補して、今までの「オール与党体制」「市職員上がりの市長」の枠組みを壊さなければ、地に落ちた大阪市政を本当に改革することはできないのではないでしょうか。

大阪っていうのは、政治に関しては人材不足なのでしょうかね。(いい人いっぱい知ってるんですが、まだ出番ではないのかな(笑)。)


立候補の受付は、今日の夕方5時まで。理想的な候補者が彗星のように現れることを祈ります。