「無防備・平和都市条例」に、無防備ではいられない。~その7~

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こちらにも書きましたが、12月26日(月)に「高槻市無防備・平和都市条例案」の質疑と採決が行われます。ちょうど仕事が休みなので、「高槻市無防備にしない有志の会」の会員番号1番の私としては、高槻市におけるこの妙な運動の最期を見届けるために、傍聴に行くべきかなと考えています。

まあ、「高槻市無防備にしない有志の会」のCHANKEI会長の予想通りでしょう。「高槻だから」とかなり危惧しましたが、今の情勢で行くと、質疑で嘲笑され、採決ではごくあっさりと否決、といったところでしょうね(笑)。

関西DEEP探訪「行ってきました無防備講座」
彼らの論理の破綻具合は直接聞けば聞くほど実感できます。普通の人なら議会で賛成しないという思いを強くしました。


週刊新潮12月15日号には「空騒ぎ『無防備地域宣言』で『辻元清美』大はしゃぎ」というタイトルの記事が掲載されていました。10月1日に、辻元清美が「無防備地域宣言運動」を行っているプロ市民活動家らと合流し、署名を呼びかけるとともに、自らも署名を行ったと。これまでに5つの自治体で条例案が議会にかけられたが、いずれも否決され空騒ぎに終わっている。そんな誰でも分かる幼稚な運動に進んで署名してしまう辻元に呆れた、といった内容。

その記事中、「高槻市市民運動系の市議」が週刊新潮のインタビューに対し、「運動する意味はあるかもしれませんが、内容は実効性の点において、大いに疑問が残るし、そんなものを条例にする意味はまったくない」と答えたと。条例案に賛成しそうな「市民運動系の市議」すらこのような考えであるならば、間違いなく否決でしょう(もしこの市議がCHANKEIさんが説得に出向いたF市議で、そのことによって考えを改めたのなら、CHANKEIさんの功績ですね!)。

この市議は「運動する意味はあるかもしれませんが」と答えていますが、どうして運動する意味があるんでしょう?「条例化しても意味がないものを条例化する運動」なんて、意味がないにもほどがあると思うのですが(笑)。

CHANKEIさんが出席された推進側の勉強会「無防備地域宣言条例制定に向けた市民講座」でも、CHANKEIさんの「高槻で可決の見込みは?」という質問に、司会の女性は「厳しいと思うが否決可決ではなく活動を続けていくことが大事」と回答したとのこと。

条例制定のための運動をしていたのですから、必要数の倍以上もの署名を集め、高槻市では20年ぶりとなる直接請求を成し遂げ、可決の可能性もまだ残っている今の段階で、そんなことを言うのはどうもおかしい。「この運動には多くの高槻市民が賛同してくださった。しかしいくら署名が集まっても、条例が制定されなければ意味がない。署名をしてくださった多くの市民の意思が反映されないということになる。この講座に出席された市民の方は議員に働きかけましょう。ご出席のののうえ愛市議市議会でのご尽力をよろしくお願いします」と言うのが普通ではないでしょうか。

それを「否決可決ではなく活動を続けていくことが大事」とは・・・やはり署名活動自体がこの団体の目的だったのでしょうか。

ちなみに、直接請求がされた後、署名簿は、運動の代表者に返されます。この署名簿が、無防備運動の使用だけに終わればよいですが・・・