晩年の「勝ち組」「負け組」

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一昨日の晩は嫁さんが職場で発表をするとかでパソコンを独占されていたこともあって、子どもを寝かしつけていたところ自分も眠ってしまい、お陰で朝までぐっすりと眠ることができました(笑)。

子育ては大変ですが、職場の老人ホームで入居者の方々を見ていると、子どもがいるかいないかが、晩年を大きく左右するような気がします。もちろん、子どもの性格などにもよりますが。

ちょうど1年ほど前に、身寄りのない認知症(痴呆)の姉妹がリフォーム詐欺に遭い、16社と3600万円もの契約をさせられ、自宅を競売にかけられるという事件がありました。これとまったく同じような被害に遭われた方がおられたのですが、子どもが同居するなり、時々様子を気にしていたりすれば、ここまでの被害には遭わなかったと思います。

こうした明らかな詐欺ならまだ被害が救済されるかもしれませんが、「この人はもしかしたら、この親切そうな顔をした知人に騙されているのでは?」なんて思うこともあります。しかし、たとえ老人ホームの職員といえども赤の他人。証拠がないような状況では、なかなか割ってはいることはできません。

どんなにお金持ちで、体が丈夫で、頭脳明晰でも、老い認知症(痴呆)にはかないません。最後に頼りになるのは、やはり身内、特に自分の子どもだなあと、感じさせられます。

老人ホームに子どもや親類が訪ねてきた日は、大抵の方が嬉しそうな顔をして、中には他の利用者に対して大声で自慢したりする方もいます。こんな言葉の使い方は適切かどうか分かりませんが、なんとなくそこに「勝ち組」と「負け組」を見出してしまいます。

大学在学中から約3年間、私は児童養護施設でボランティアをしていましたが、そのとき、入所している児童と里親を希望する夫婦の交流があって、1人が養子となることが決まりました。昔は子どもができなくても、こういうような形で子どもを育てようとする人達が多かったのですが、最近は里親として登録する人が減ってきているそうです。

ネットで「里親」と検索しても、ペットの里親ばかり。ペットでは、自分の老後の面倒を看てくれませんしね・・・