「君が代」のかえ歌

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今朝の産経新聞によると、日本の国歌である「君が代」の替え歌がネットで流布されているそうだ。「き~み~が~あ~よ~お~は~」を、「キス・ミー・ガール・ユア・オールド・ワン」と、発音の似た英語に置き換えたもので、なかなか良くできている。しかし、もし式典などでこれを歌うなら、あまりにも失礼だと言わざるを得ない。

学校の先生は、是非、「き~み~が~」の「が~」に注目して、生徒がこれを妙な巻き舌で「girl」と発音していないか、目を光らせて欲しい(笑)。もっとも、教師自身が、卒業式などでこの替え歌を歌う可能性が大だが。

現在、教育基本法改正案が国会で審議されている。政府は「国と郷土を愛する態度を養う」という文言の案を出しているが、やはり態度だけでは、こうした替え歌を歌う不逞の輩が現れかねないので、民主党案も入れて、いっそ「日本の国と郷土を愛する心と態度を養う」にすればどうか。

政府案は公明党に配慮して、愛国心や宗教的情操について曖昧だとされている。民主党は、自公の分裂を狙ってか、愛国心や宗教的感性を改正案に明記してきた。しかし、民主党には旧社会党系の議員も多く、内心民主党案に反対の議員も少なくないだろう。日教組出身の議員すらも民主党にはいる。

公明党の神崎代表は、誰が次の自民党総裁になろうとも連立は維持するとの考えを示した。小泉首相就任直前に「連立解消も辞さず」としていたのとは随分違ってきている。

だとしたら、自民党民主党案の良い部分を全面的に取り入れて、愛国心と宗教的情操について明記した教育基本法改正案に修正すればどうか。ここで自公に多少の齟齬はあっても、連立は維持されていくのだろうし。

そうすれば民主党の方が困るだろう。今は小沢代表の「豪腕」でまとまっているようだが、思想・信条・本音のところでは、小沢代表に反対の議員が多いのだから、分裂は避けられなくなるのではないか。

だいたい、党の代表が、小沢でも、前原でも、横路でも、菅でも、鳩山でも、岡田でも、民主党を支持する人というのは一体どういう政治信条をもっているのか、私には理解できない。政権交代反自民だけでまとまっている政党というのは、一体どんなふうにどの国民の声を代弁するのだろうか。

「それでも民主党を愛しています」という議員には、なんだか組織に属するサラリーマンの悲哀を見てしまう。その点、民主党を離党した中田宏横浜市長や、田中甲元議員は立派だと思う。

小泉首相は、民主党案に関して「なかなか良くできている。それほど大きな違いがあるとは思わない。十分審議してもらえば共通点は見いだせる」と述べたそうだ。であれば、ここで民主党案を大いに取り入れて、最後のサプライズを見せて欲しい。

やっぱり、無理かなあ・・・

(写真は相変わらずの共産党のポスターです)

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産経新聞 「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?
http://www.sankei.co.jp/news/060529/sha009.htm


 卒業式、入学式での国歌斉唱が浸透するなか、「君が代」の替え歌がインターネット上などで流布されている。「従軍慰安婦」や「戦後補償裁判」などをモチーフにした内容だが、本来の歌詞とそっくり同じ発音に聞こえる英語の歌詞になっているのが特徴で、はた目には正しく歌っているかどうか見分けがつきにくい。既に国旗掲揚や国歌斉唱に反対するグループの間で、新手のサボタージュの手段として広がっているようだ。
 替え歌の題名は「KISS ME(私にキスして)」。国旗国歌法の制定以降に一部で流れ始め、いくつかの“改訂版”ができたが、今年2月の卒業シーズンごろには一般のブログや掲示板にも転載されて、広く流布するようになった。

 全国規模で卒業式、入学式での国旗掲揚、国歌斉唱に反対する運動を展開するグループのホームページなどでは、「君が代替え歌の傑作」「心ならずも『君が代』を歌わざるを得ない状況に置かれた人々のために、この歌が心の中の抵抗を支える小さな柱となる」などと紹介されている。

 歌詞は、本来の歌詞と発声が酷似した英語の体裁。例えば冒頭部分は「キス・ミー・ガール・ユア・オールド・ワン」で、「キー(ス)・ミー・ガー(ル)・ヨー・ワー(ン)」と聞こえ、口の動きも本来の歌詞と見分けにくい。

 歌詞の意味は難解だが、政府に賠償請求の裁判を起こした元慰安婦と出会った日本人少女が戦後補償裁判で歴史の真相が明らかにされていくのを心にとどめ、既に亡くなった元慰安婦の無念に思いをはせる-という設定だという。皇室に対する敬慕とはかけ離れた内容で、「国家は殺人を強いるものだと伝えるための歌」と解説したホームページもあった。


≪替え歌の詩と訳≫

【詞】

Kiss me, girl, your old one.
Till you’re near, it is years till you’re near.
Sounds of the dead will she know ?
She wants all told, now retained,
for, cold caves know the moon’s seeing the mad and dead.


【訳】

私にキスしておくれ、少女よ、このおばあちゃんに。

おまえがそばに来てくれるまで、何年もかかったよ、そばに来てくれるまで。

死者たちの声を知ってくれるのかい。

すべてが語られ、今、心にとどめておくことを望んでくれるんだね。

だって、そうだよね。冷たい洞窟(どうくつ)は知っているんだからね。

お月さまは、気がふれて死んでいった者たちのことをずっと見てるってことを。



横田早紀江さんにキスする孫のキム・ヘギョンさん、そして金正日に洞窟のような場所で殺されたり、祖国や肉親を思うあまり精神を病んで亡くなったりした、北朝鮮による拉致被害者の人達に、なんだか重なる歌詞ですね。

あるいは、中国共産党のために虐殺・拷問されたチベットウイグルの人達のようにも思えます。