高槻市公園墓地の当選者1400人の名簿が流出!

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今朝の産経新聞高槻市が募集した「市公園墓地」の当選者1400人の名簿が市役所外に流出し、墓石業者が訪問販売などに使用していたと。高槻市も流出の事実を認めたそうです。産経新聞の独自取材によるスクープ。

墓石業者がどこからか仕入れた死亡者のリストを以前見たことがありますが、市役所の職員がこういった当選者リストを流していたのなら大問題。

この名簿に記載された当選者によると、当選したその日に勧誘の電話がかかってきたそうで、市職員の関与が疑われます。

高槻市役所は流出した原因を徹底的に究明し、再発を防がねばなければなりません。

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産経新聞「高槻市公園墓地、当選者1400人の名簿流出 職員関与か」

 大阪府高槻市が募集した「市公園墓地」の当選者名簿が、市役所外部に持ち出されていたことが14日、産経新聞の調べで分かった。この当選者名簿は、墓石業者が訪問販売や電話勧誘、ダイレクトメールなど、墓石の販売活動に利用していたとみられる。市は名簿の流出について、当初、「業者が独自に作成したのでは」と否定していたが、「市役所が作成した名簿に極めて似ている」と一転認めた。職員が関与している可能性もあり、市は流出経路の解明に乗り出した。

 同公園墓地は昭和44年に第1期募集が始まり、数度の造成工事で敷地を拡大してきた。市営墓地は使用料が安いなど人気が高く、倍率が10倍を超えることもあり、毎回抽選で当選者が決まる。

 今回名簿が流出したのは、平成15年度から17年度の3年間にかけて募集した約2300区画の当選者の個人情報約2300人分のうち6割以上。当選者の住所氏名は非公開で抽選会でも当選者の番号発表のみで氏名は明かさない。

 産経新聞が入手した平成17年度の当選者名簿には、名簿のデータベース番号、応募者の抽選番号、当選順位、当選区画、氏名、電話番号、住所など、詳細な情報が記載されている。

 この名簿に記載された当選者によると、「当選したその日に勧誘の電話がかかってきた」、「『当選おめでとうございます』と家を訪れ、墓石の購入を勧められた」など、名簿を使ったとしか思えない勧誘があったという。市に対して、市民から多数、名簿の流出を疑う問い合わせがあった。

 墓地を管理する同市生活衛生課は当初、産経新聞の取材に対し、「当選者のデータは同課が厳重に保管し同課の職員約7人以外は見ることができず流出は考えられない。業者が独自の調査を行い名簿を作成したと思う。名簿が業者間で売買されているという話も聞いている。墓地を訪れた際に、車のナンバープレートから住所を調べたかもしれない」とと市は業者が独自に名簿を作成したと答え、流出の事実を認めていなかった。

 しかし、寺本武史助役は14日、流出の事実を大筋で認め、「職員によって名簿が持ち出されたのであれば市の信用は失墜する。所内で調査を進め、結果が判明し次第、厳格に対処したい」と話し、関係部署に事実関係の調査を指示した。

 一方、ある墓石業者は「お客さんの方から、市から情報が流れているのではないかという問い合わせはよくある」といい、別の業者は「うちは関係ないが、各業者は企業努力をしているので独自で名簿を入手しているのではないか」と名簿の売買が行われている疑いを指摘する。また市関係者は名簿の売買について「業者間でそういうやりとりがあることは知っている」と話している。★