やりにくい場所

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ある日、大阪市内を歩いていると、写真の場所がありました。歩道橋の柱には鳥居のマークが・・・まあ、これはよく見かけますが、その近くに置かれたカラーコーンには「同和」と。「何をするにもやりにくい場所やなあ」と感じたのですが、その効果か、周辺には違法駐輪など一台もありませんでした。

この辺りが本当にそういう地域なのか、それとも単に迷惑駐車などを寄せ付けないための威嚇・脅しとしてこういうものを表示しているのか。鳥居のマークも一緒に書かれていることや、無造作にカラーコーンに「同和」と書かれているところを見ると、おそらく後者ではないかと思います。

以前、部落解放同盟大阪府連合会飛鳥支部の元支部長であった小西邦彦容疑者が運営する高槻市内の特別養護老人ホーム「高槻ともしび苑」に、高槻市が1億円の補助金を出しており、そのことについて高槻市役所に尋ねに行ったことを書きましたが、その後、高槻市大阪府とともに「高槻ともしび苑」に立ち入り調査に入ったとのことで、その資料も情報公開請求で入手しました。

しかし、その立ち入り調査の資料は、定期的に行っている監査と同じ項目について調査しただけのものであり、注目すべき指摘事項は何もありませんでした。もし、この調査で新たな問題点が発覚した場合、「定期的な監査では何を見とるんや!ちゃんと監査しとるんかい!」となりますが、しかし緊急に立入調査しなければ「あれだけの大きな事件になってるのに、なんで緊急に監査せんのや!」となります。事件を受けて即座に臨時監査を行ったが、何も問題はなかった。そういうところに落ち着かさざるを得なかったのでしょう(笑)。

もし、小西容疑者の「エセ同和行為」による一連の事件が発覚しなければ・・・写真の場所に漂う雰囲気と同様に、「人権」なんかに配慮して、マスコミも行政も一般庶民も、いろいろとやりにくいまま、言いにくいままだったのかもしれません。

ある情報公開請求に関連して、高槻市の某部署の幹部の方と話していたときに、高槻市でも、この事件や芦原病院に対してのような、「事実上の同和対策事業」が行われていると聞きました。しかし、それをここで書いてしまうと、差別を助長してしまう可能性もありますし・・・その改善策も私の頭にはありますが、ちょっと、今は、書けません(笑)。

<追記>

奈良市の職員で、病気を理由に、5年間で8日しか出勤していなかったにもかかわらず、給与をほぼ満額受け取っていた人物がいましたが、この人物は部落解放同盟奈良市支部協議会副議長として、病気休暇中もたびたび高級外車で奈良市役所に乗りつけ、昨年度だけで35件もの奈良市発注の公共工事を、親族の建設業者と随意契約させていたそうです。

またこの人物は、周囲に有力市議との関係をことさら吹聴していたそうです。高槻市議会にも、同和関係の背景をもった民主党の議員がいますが、この議員は高槻市役所出身。市職員にその議員の話を聞いたところ「よくがんばっておられる」そうですが。

ある種の利権めいたものが固定化しないように、高槻市でも考えていかねばならないでしょう。

【奈良新聞】頻繁に市庁に出入り-有力市議と関係も【奈良市の休職職員】
(2006.10.20 奈良新聞)

 奈良市環境清美部収集課の男性職員(42)が、5年間にわたり病気休暇・休職を繰り返していた問題で、この職員が頻繁に市の建設部などに出入りしていたほか、部落解放同盟奈良市支部協議会副議長として、部課長らとのセクション別交渉や担当課との協議など、公式の場にたびたび出席していたことが19日、分かった。

 市幹部らは「病休中との認識はなかった」と釈明しているが、お粗末な人事管理に批判は免れそうにない。また同職員が、周囲に有力市議との関係をことさら吹聴していたとの情報もあり、こうした行動が行政への“圧力”になっていた可能性を指摘する声も出ている。

 セクション別交渉は運動団体である解放同盟と市の直接交渉の場として、毎年1回、11月下旬ごろ定期的に開催。職員は、部落解放同盟県連の下部組織である奈良市協の副議長と同市内の支部支部長を務め、要求、要望活動を展開。また市人権・同和施策課が同市協と毎年3、4回開いている同和対策についての協議にも幹部としてほぼ毎回出席。関係者によると「市に対し、出席者の中でもいわゆる積極的に発言するタイプだった」という。

 こうした場所には当時の人事の管理職も出席していたが、「病休中の職員の名や顔を全員覚えてはおらず、認識はなかった」などと弁明している…★