祖国の防衛と堺市の無防備運動

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11月19日、大阪市太閤園で「祖国の防衛~中国の軍拡にいかに対処すべきか~」というテーマの平松茂雄氏の講演を聴く機会がありました。

中国の軍拡は凄まじいですね。つい先日も、米軍の軍艦を中国の潜水艦が気付かれぬうちに追跡していたという事件がありましたが。中国は、大阪で万博が行われた1970年にはすでに日本を核ミサイルの射程内に収めたのだとか。1980年にはアメリカに届く大陸弾道ミサイルを開発し、宇宙開発と海洋調査に着手。有人宇宙船のほか、GPS衛星を30基打ち上げ全世界を網羅。これでワシントンにもニューヨークにも自由自在に核ミサイルを打ち込めるそうです。

そんな中国に対して日本は、とりあえず米軍基地を人質のようにして、アメリカの核の傘に守られないと話にならない。そうしないと中国の核にあっさりやられてしまう、と。

核武装の議論自体がダメだとか、非核三原則は護持しなければならないとか、いろいろと言われていますが、まあそれは建前として、もし何らかの事情で米軍が日本から撤退したら、フランスあたりから核ミサイルを密かに買い込んで、中国に対する抑止力にでもするしかないのかな、なんて考えさせられました。

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太閤園は、元々藤田男爵という方の邸宅だったらしいです。豊臣秀吉と関係があるのかどうかは、ネットで調べてみても分かりませんでした。ところどころ紅葉している庭の景色が大変美しかったです。

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太閤園からの帰り道、京橋駅で、MDSという団体が機関紙を配っていました。MDSといえば、あの無防備地域運動の中心となっている団体。その機関紙を読んでみると、なんと、堺市でも「平和・無防備条例を実現する堺市民の会」というのを結成して、11月11日から直接請求のための署名運動を展開しているとのこと。

まあ、高槻市でも無理だったので、堺での条例制定はないとは思いますが。

これだけ中国が軍事を拡大し、日本の主要都市に核ミサイルの標準を合わせているというのに、いったい何を考えているのか・・・