2学期制が誰かの選挙対策なら、嫌だなあ・・・

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正確にはいつか分からないのですが、「高槻市学校園2学期制についての意見募集」に対して、先日、「意見募集の結果について」として、高槻市教育委員会の考えが示されました。

予想通りというか期待外れというか、これまで繰り返されてきた抽象論ばかり。モデル校で2年間も試行してきたのだから、そこでの具体的な成果を挙げて、答えを「ドンッ」と出してくれれば、非常に説得力もあったと思うのですが、具体的な事例に基づいた回答は一つもありませんでした。

推進委員会やシンポジウムでは、あれだけ「JASMIN運動」とかって言っていたのに(笑)。やっぱりそれらは、2学期制とはまったく無関係ということなのでしょう?

回答全般について一言で言うと、「2学期制の効果は未知数ですが、これから頑張ります!2学期制を導入したからってだけでは何も変わりません。裁量権を手に入れた学校の努力が必要なのです」ってことのようです。ちょっと教育委員会は無責任じゃないですか?

私が出した意見にも、あまり正面から答えてもらえていないような気がします。私は、時に、推進委員会やシンポジウムで聞いた具体的な事例を挙げて、意見を書きましたが。

市教委の考え」の1ページ目の下にはこのように書かれていました。

(前略)ご意見の中には、2学期制に限らず、今後の教育改革を進める上で参考にさせていただきたい内容もございましたので、今後の校長会等で紹介いたします。ただ、実施計画を修正する予定はございません。市民の皆様の期待に添えるよう高槻市の教育の充実・発展に努力いたしますので、今後ともご支援・ご協力を賜りますよう、よろしくお願いいたします。(後略)



「実施計画を修正する予定はございません」とのことで、端からそういうことだったのかなという感じですね。

高槻市全校への2学期制導入については、「1月末に報告を受け、最終決定は、教育委員会の判断にゆだねる予定でございます」とされています。ということは、2月以降に最終決定を行い、4月から実施するということになります。最終決定から本格導入までの期間は2ヶ月弱。短過ぎやしませんか?

4月には統一地方選挙があり、高槻市でも市長選と市議選があります。この短絡過ぎる2学期制の本格導入、まさか、「私が2学期制を実現させました!これで高槻の教育は変わります!」とか市民に訴えるため、誰かの選挙対策のためだとしたら、嫌だなあ・・・

ある研修で、高槻市教育委員会の職員から、2学期制についての説明を受けたという方からメールをいただいたのですが、それによると2学期制導入のについて、

●今の教師は、「のむ、うつ、かう」という状態だ。「のむ」とは胃カメラを呑むこと、「うつ」は鬱、「かう」は宝くじを買って、大金を当てたら教師を辞めるということ。
●実は学校へのクーラーの導入は、そうした大変な仕事をしている教師のため。
●二学期制の導入にあたり、夏休みにサマースクールが出来るよう、教師のためにクーラーを準備した。
●ここまでしたのだから、二学期制についてこれない教師には辞めてもらう。
●そうやって、本当にやる気のある教師にだけ残ってもらうために、高槻市では2学期制を導入するのだ。
●2学期制導入のテーマは「教師の意識改革」なのだ。



と説明されたそうです。

今回の「市教委の考え」にはどこにもそのようなことが書かれていません。クーラーが、教師のためであり、2学期制導入のためだったとは、初耳です(笑)。

「2学期制」と「意識改革」って、まったく関係がないと思うのですが。

教師をクビにする基準は、「夏の暑さに弱いかどうか」なのですか?(笑)

何故2学期制を導入するのか、未だにまったく理解できません。市長選・市議選で誰が「私が2学期制を実現させました!」というのかに私は注目したいと思います。多分、その人が、こうして教育に混乱を招いた原因なのでしょう。