首長選でもマニフェストの配布が可能に!奥本市長の「目玉公約」を検証してみると・・・

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首長選でもマニフェストの配布が可能に! 

【産経新聞】首長選にもマニフェスト 4月の統一地方選から導入

 4月の統一地方選から、知事選、市区町村長選の候補者が公約集(ローカルマニフェスト)を配布できるようにする改正公職選挙法が21日の参院本会議で、全会一致で可決、成立した。

 これまで国政選挙でしか配布が認められていなかったマニフェストについて、1枚紙(2つ折りも可能)の「ビラ」形式とすることなどを条件に、地方の首長選でも選挙運動として配布できるよう解禁。統一選の第一弾、東京都など13都道県知事選が告示される3月22日から施行される。

 候補者は、その首長選を所管する各選挙管理委員会に2種類以内のビラを届け出。配布枚数の上限として(1)知事選10万~30万枚(衆院小選挙区数に応じる)(2)政令指定都市市長選7万枚(3)一般市長選(東京23区を含む)1万6000枚(4)町村長選5000枚と定めた。★



「1枚紙の『ビラ』形式」なら、あまり今までのビラと変わらないような気もしますが、これまでの選挙ビラの他に、このマニフェストビラが配布できるなら、それらを一緒に折り込むなどして同時に有権者に手渡すことによって、アピールに幅をもたせることができるかもしれません。

さて、我が高槻市では、市長選に真っ先に立候補を表明した吉田康人さんは、早々に「やすとマニュフェスト70」をまとめられています。

対する現職の奥本市長のほうは、まだホームページも立ち上がっていない様子。以前の選挙ビラに書かれていた、http://www.okumoto21.com/にアクセスしても、「Not Found」。

奥本市長のホームページこれは4年前の奥本市長のホームページの画像です。

そういえば、4年前の市長選挙で奥本市長は、「サッカースタジアムの建設」「ガンバ大阪の誘致」のほか、次のものも目玉公約的に大きな文字・イラスト付きで掲げていました。

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「芥川上の口線」の整備を。
「国道171号の3車線化と府道十三高槻線の早期完成」を。
「今城塚古墳」を史跡公園として整備し公開を
「摂津峡の自然環境」・「摂津峡キャンプ場」の整備を。



これを一つ一つ見ていくと、

「芥川上の口線」の整備を。



イラストのとおり、国道171号線の柳原の交差点を立体交差化し、接続がスムーズになるようなイラストが書かれていますが、現在、工事も何も行われていません。

「国道171号の3車線化と府道十三高槻線の早期完成」を。



高槻市内の国道171号はどこも3車線化しておらず、右折レーンのある交差点すら少ない状態で、右折待ちの車両によってしばしば渋滞が起きています。

府道十三高槻線は、一部の区間が開通しましたが、まだ工事中であり、あまり接続がよいようには感じられません。「平成22年の大阪府都市基盤中期計画期間内でも全線開通は出来ない見込みである」とのことで、とても「早期完成」とは言えないと思われます。

「今城塚古墳」を史跡公園として整備し公開を。



これは以前書いたとおりで、地元住民の皆さんの反対等のため、工事は中止になっており、史跡公園として公開できるような状態にはなっていません。

「摂津峡の自然環境」・「摂津峡キャンプ場」の整備を。



これはできているようです。実際行ったことがないので、また子どもを連れて行ってみようと思っています。

ということで、4年前の奥本市長の「目玉公約」に○×を付けてみると・・・

1.サッカースタジアム→×
2.ガンバ大阪を高槻に→×
3.171号3車線化等→×
4.芥川上の口線の整備→×
5.今城塚を史跡公園に→×
6.摂津峡の環境の整備→



といったところでしょうか。「サッカースタジアム建設」と「ガンバ大阪誘致」については、あれだけ大々的にアピールしたのですから、より多く配点をしたいところですが、均等に配点すると、100点満点のうち、17点といったところ。

奥本市長、次はどんな公約を掲げるんでしょうね・・・また。「サッカースタジアム」「ガンバ大阪」みたいな突拍子も無いホラを吹くのでしょうか?