なんじゃこりゃ!?高槻市議会議員の政務調査費も「闇」かよ・・・

高槻市議会議員の政務調査費も「闇」

まずはお礼を。「高槻市議会議員の政務調査費の使途の詳細が分かるよう、領収書を公開してほしい」との私の請求に対して、議会事務局の方は非常に親切な対応をしてくれました。本当にありがとうございました!

高槻市議会議員の政務調査費については、議員1名あたり7万円が、各会派に対して支給されます。

これを各年度毎に、「政務調査費収支報告書」で報告するのですが、領収書の添付義務はなく、これを見ただけでは、どのように使われたのか、詳細が分からないのです。

じゃあ領収書は存在しないのか、というと、そうではありません。領収書は、各会派で、会計帳簿と共に、5年間、保存しなければならない、とされています。

○高槻市議会政務調査費の交付に関する条例施行規則

(中略)

第10条 政務調査費の交付を受けた会派の経理責任者は、政務調査費の支出について、会計帳簿を調整するとともに、領収書等の証拠書類を整理し、これらの書類を当該政務調査費に係る収支報告書の提出期限の日から起算して5年を経過する日まで保存しなければならない。(後略)★



つまり、領収書等の証拠書類は存在しているのです。いや、存在していなければ、おかしいわけです。

こうやって、各会派が、しっかりと保管しているわけだから、政務調査費のことが世間を騒がせている昨今、「見せてほしい」と言えば公開してくれるだろうと気楽に考えていたのですが、返ってきた答えは、これでした。

平成19年2月22日
北岡隆浩様

高槻市議会議長
新家末吉

高槻市議会議員各会派の政務調査費について(回答)

平成19年2月8日付けの高槻市議会議員団各会派の政務調査費に係る領収書公開の申し出の件については、各会派の意向を集約し、議長名で回答させていただきます。

政務調査費に係る領収書の公開につきましては、高槻市議会政務調査費の交付に関する現行の条例上、領収書等は公開の対象ではありませんので、今回の申し出には応じられません。

本市の政務調査費、従来から会派間の申し合わせに基づき、会派の判断と責任において適切な運用に努めてきており、また、議会内部の政務調査費 経理責任者会議においても、公開に向けて種々の議論を積み重ねてきたところであります。しかしながら、まだ結論に至らない課題が残っています。

したがいまして、今までの内部論議もふまえまして、領収書等を含めた情報公開のあり方やその時期については、改選後、検討会を設けて結論を出したいと考えていますので、ご理解を賜りたいと存じます。



と、非常に残念な回答でした。

私はこの申し出をしたとき、きっと回答は各会派でバラツキがあるだろうと思っていました。回答を受け取ったら、素早く公開した会派順に、「1位は○○党、2位は○○団!」というふうに発表しようとも考えていました。

ところが、この回答によれば、すべての会派の意向を集約した結果が、非公開。どの会派も公開する気はないということです。

回答文中のとおり「会派の判断と責任において適切な運用に努めてきて」いるならば、公開に応じられると思うのですが。小泉元首相が「鈍感力は大事」と言いましたけれども、政務調査費の不正使用が事件となり、多くの地方自治体の議会で全面的に公開されているにもかかわらず、公開しないというのは、高槻市議会は鈍感過ぎるのではないでしょうか。

政務調査費に関する条例施行規則自体も、領収書等の保管を義務付けながら、公開を義務付けないという「片手落ち」なわけですが。こんな規則、誰がつくったんでしょう(笑)。

政務調査費を不正使用したとして、公明党の目黒区議が全員辞職したことについて、共産党などは手厳しく批判していますが、私は内心「公明党、やるなあ!全員辞職するとは、潔い!偉い!」と喝采を送っていたのです。その公明党には一番期待していたのですが・・・

日本共産党も、これだけ公明党のことを厳しく批判するならば、自分たちがちゃんと公表すればいいと思うのですが。なぜ共産党までも、他の会派と歩調を合わせて非公開なのでしょう?らしくないなあ。

民主党系の市民連合も、小沢代表が、約4億円もの事務所費の使途を公開したわけですから、それに倣って、月額7万円の政務調査費の使途くらい、公開しましょうよ(笑)。

自民党系の会派も、これじゃあ「やっぱり・・・」と思われてしまいますよ。ここで公開すれば「なんと、実は、自民党が一番クリーンだった!」と大いに株を上げたと思うのですが。

社民党系の「元気市民」も、元気に、市民に、公開しようぜ!

高槻市政を革新する会」も、公開すれば、まさに議会を「革新」する起爆剤になったと思うのですが。

無所属の方にも、過激なくらい、公開のイニシアチブをとってほしかったなあ。

この高槻市議会の中で、唯一キラッと光ったのが、政務調査費を受け取っていない二木洋子議員。あなたは偉い!「高槻市無防備・平和都市条例案」に賛成し、議案に対して壇上で賛成意見まで述べたことについてはダメだと思いますが、政務調査費については素晴らしい!あなたが一等賞です!パチパチパチ!

もし私が議員になったら、当然、政務調査費や事務所費は全面公開します。

また、回答書には

改選後、検討会を設けて結論を出したいと考えています



と書いています。けれども、改選前・選挙前に公開を決めておけば、市民に対するアピール度も、グッと上がったと思うのですが・・・というか、改選後に先延ばししても、その時には議会にいない人も、いるのでは?(笑)