18年度の経常収支比率は94.8%に悪化の見込み、ですが・・・

一般質問として、

7.財務について
(1)市長は、平成18年度の本市の経常収支比率が、前年度と比べて約5ポイントも悪化する見込であることを、いつ知ったのか?



というのを考えていましたが、やめようかと思っています。

この質問を何故にしようと考えたのか。奥本市長の選挙時のビラには「大阪府下トップの健全前財政 経常収支比率90%は府下第2位!!」「奥本さんは2期8年にわたり、ひたすら高槻の発展を願い、ガマンにガマンを重ねて府下トップの健全財政を築き上げ、数多くの事業実績をあげているのです」なんてことが書かれていました。

けれども、今年6月1日に開かれた総務書房委員会協議会で出された資料には、高槻市の平成18年度の経常収支比率は、平成17年度に比べると約5ポイント増え、94.8%に悪化する見込みである、とされていました。

経常収支比率が90%であったのは、平成17年度。市長選挙は平成19年の4月に行われましたから、奥本市長は、経常収支比率が大幅に悪化しているのを知っていながら、平成17年度の90%という数字を出したのではないか、平成18年度はガマンなんてしていなかったのか、これは詐欺ではないか、と考えていたのです。

そこで、18年度に経常収支比率が悪化するということを奥本市長はいつ知ったのか質問しようと思いました。民間企業であれば、毎日日計表をつくり、月次決算をしているところはざらですし、奥本市長も、少なくとも選挙前には、経常収支比率が5ポイントも悪化する見込みであることを知っていたのではないかと考えました。

けれども本日、私の一般質問に関して財務部長と打ち合わせをしたところ(というか、それ以前にもかなり課長さんたちにいろいろと教えていただいていたのですが)、月次報告というのを毎月上げているが、それは予算の執行状況とキャッシュフローについての報告くらいで、経常収支比率までは分からないとのことでした。

そういう状態ですから、質問したところで、時期については「経常収支比率が悪化する見込であるということを知ったのは、選挙後である」という答えと、会計上の説明しか返ってこないであろうと。それではまったく意味がないので、質問をやめようかと考えている次第です。

もうちょっと、実際の月次報告というのはどのようなものなのかなどを勉強してから、財務については質問しようかなと思っています。

経常収支比率などの指標は、年度が終わってからでないと出せないようなものですから、それを年度中に途中経過を知って、「経常収支比率を90%にしなければならないから、この経費を削れ!」とか、そんな指示も出せないわけで、「結果的に○○%になった」といった形のものということが分かりました。

奥本市長は市長選でこの数字を前面に出していましたが、有権者ウケするのは何かを考えてもってきた数字というだけではないかと思います。「自分のコダワリは、これだ!」と4年間がんばった結果の数字ではないでしょう。公約どおりサッカースタジアムを250億円かけて造っていれば、財務の指標も大幅に悪化していたでしょうし。

しかし、勉強不足の身でこんなことを言うのはなんですが、市役所の会計も、民間企業のように4半期ごとに決算を出したりできないのでしょうか?「1年経ってふたを開けたら○○%だった」なんて、なんか非常に悠長な感じがしますし。