高槻市交通部の職員の皆さんへ

高槻市バスの「幽霊運転手」に端を発した諸問題(吉田康人さんの「やすとログ」に詳しいのでそちらをご覧下さい)。私のブログの記事にもたくさんのコメントが寄せられています。

それを読むと、市バス営業所内では、「内部告発者は誰や?」とか犯人探しをしてるそうですけど、そんなことする必要はありませんよ。


もう犯人は分かってるじゃないですか。


もう犯人は分かってるんです。


犯人は、公文書の偽造や改ざんに関わった皆さんですよ。公金を騙し取った皆さんですよ。


私のところには、誰がどういった改ざんをしたか、具体的な情報も届いています。裁判になれば、証言をしてくれそうな、勇気のある内部告発者の方もいます。


でも、そういうふうにいきなり裁判をやって、皆さんを罪に問うのは忍びないとも思いました。皆さんにも、家族が、生活があるでしょう。

皆さんが、もし公務員としての良心や倫理観をまだ心のどこかにもっているんだったら、私にメールで「このようなことをしてしまった」「見てみぬふりをしたが、このようなことが行われていた」と懺悔してください。もちろん秘密は厳守します。ただし時間はそんなにありません。

そうやって懺悔のメールを下されば、いざというときに「この人は、実はこんなメールを送ってくれた。自分の行いを反省していた」と証明するなど、何らかの協力が出来るかもしれません。


市バス当局の幹部や、労働組合の幹部は、依然として自分たちの責任を認めようとしていませんが、そのような態度は、高槻市営バスの労使双方に「自浄能力がない」と市民からは見なされ、「経営陣も職員もそこまで腐っているのなら、民営化すべきだ」との論調が高まるのではないでしょうか?


職員に公務員としての倫理観がなく、労使双方とも自ら変わることができないようであれば、私はこれからも徹底的にやります。

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■ムーブ!9月13日(木)放送分要旨

高槻市バス問題・追及第3弾!

市民への裏切りか?労使癒着の実態に迫ります。

(VTR)
勝谷誠彦「公務員は何の組合活動をしているの?これだけ恵まれた人生を送っておられて。」

一昨日、ムーブ!が高槻市バス問題を追及している、ちょうどその時・・・

高槻市交通部で、理事と総務課長から、インタビューを打ち切られるスタッフ。「一方的に打ち切られても困りますけどね、ちょっと!」

高槻市バス「幽霊運転手」疑惑。交通部は、我々のインタビュー取材を、一方的に打ち切った。

スタッフ「ちょっと、逃げないで!」
総務課長「・・・逃げてるわけじゃないです。」

そんな中、ムーブ!に届いた、衝撃の内部情報・・・「公文書公開の過程で、改ざんが行われている」

市民が真実を知る権利を踏みにじる「改ざん疑惑」。事実なら、高槻市政を根幹から揺るがす巨大な火種になること間違いなし。

山本管理者「あなた達の放送された内容が、問題があるのか十分に精査して・・・」

高槻市バス問題・第3弾!市民への裏切りか?労使癒着の実態に迫ります。

(スタジオ)
一昨日の放送中、ただいま取材中であるとお伝えしました高槻市バスの問題なんですが、その結果、なんと、高槻市交通部側が、一方的にインタビューを打ち切ってしまいました。取材班は、今まで体験したことのない異様な状況を味わったと話しています。しかも、この話、ウソにウソを塗り固めていってしまっているために、問題がどんどんどんどん膨らんで大きくなっています。

(VTR)

停車中のA運転手のバスに乗り込むスタッフ。「これ、組合役員ダイヤですか?」
A運転手「ちょっと、困りますね、ちょっと仕事中なんで。もう。」
スタッフ「昨年の6月、中国に・・・」
A運転手「もういいから、あきません。ここじゃ困ります。やめてください。」

正体見たり・・・幽霊運転手

高槻市バスの点呼記録。ここに、その日、運転を休んでいた労働組合幹部の名前が書かれていた。代わりに乗務した運転手には組合から代走費を支払い、休んだ幹部は、高槻市から満額の給料を手にする。

スタッフ「やってらっしゃる運転手さんとして、どういう感覚ですか?」
B氏「アルバイト感覚ですよね。」

このやり口。高槻市バスでは、こう呼ばれている・・・「代走」

高槻市議・北岡隆浩「詐欺ですね、詐欺。間違いなく詐欺です。」

市議会議員も、「代走」は、犯罪的な行為だと指摘する。

市バスに乗り込み組合幹部C氏を直撃するスタッフ。「あの、『代走』というものを頼まれたことってありますよね?」
組合幹部C氏「当局を通して、話を聞いていただけます?」

ムーブ!取材班は、高槻市交通部を直撃した。

高槻市交通部・森塚理事「『代走』は、今年の4月以降については廃止をしていると、いうのが実態でございます。はい。」
スタッフ「どういう理由でやめられたんですか?」
森塚理事「これはもう、今日的な社会状況ですね。はい。過去はそれで通っていたかもしれないけども、今日的にはやっぱりそれが認められるべきではないでしょう。文字通り『代走』ということですね。それは、まあ、本来のあるべき姿ではないと・・・」

公式に認められない組合活動で、幹部が仕事を休むために編み出した、「代走」というもぐりの勤務交代。額にも、のど元にも、汗をかきながら説明する担当者。あくまで、昔話にしたいようです。

スタッフ「税金を預かっておきながら、働いていない職員に対して、給料を支払っていくようなシステムがありますよね?」
森塚理事「ええ、ただもう、すでに、それは良くないからやめましょうと、お互いにやめているわけですね。」
スタッフ「それの責任は誰が取られるんですか?」
森塚理事「まあ、そのへんは今後、よく調べていきたいと思うんですね。」
スタッフ「ええっ?」

労組幹部優遇ダイヤ

停車中のD運転手(労組幹部)のバスに乗り込むスタッフ。「これは組合役員さんの専用のダイヤですか?」
D運転手「そう言われたら、そうですね。」

労働組合幹部は、毎日、同じダイヤを運転している。

高槻市議・北岡隆浩が運転指示票(=仕業表)を示しながら「組合専用ダイヤってやつですけれども、これは他の運転手のものと比べると、非常に時間が短くなっています。車庫に入庫してから(業務終了まで)1時間半から2時間くらいあります。それだけ他のものと比べると、非常に楽なダイヤになっています。」

一般の運転手よりも、2時間近く短い業務。余った時間、組合幹部はいったい何をしているのか。

停車中のD運転手(労組幹部)のバスで。
スタッフ「終わってから2時間くらい余裕があると思うんですが、その時間は何をしてらっしゃるんですか?」
D運転手「待機してますね。」
スタッフ「どこで待機してらっしゃるんですか?」
D運転手「車庫なり、西口の休憩所なりで。」

再び交通部。
森塚理事「日常的に、いろんな組合との交渉をですね、申し入れとか、それをやっておりますので、そういった交渉の場がですね、もちやすいと、いうふうな状況の中で、役員さんのダイヤについては設定していると。」

他の運転手よりも極端に短い乗務を許されている組合幹部。そこには、一つ、条件がある。

谷口総務課長「いつでも呼ばれたら乗務に行ける状態で、この営業所の建物の中で、待機してるということです。」

8月、ムーブ!取材班は、組合幹部の行動を追った。カメラが見たもの、それは、大人しく待機していない、組合幹部の姿だった。

組合幹部のあきれた行動・その1

勤務時間中に営業所を抜け出して、バイクを走らせる組合幹部。向かった先は、高槻市役所地下1階、廊下の奥にある、高槻市職員労働組合の事務所だった。

組合幹部のあきれた行動・その2

JR明石駅兵庫県)で、電話をかける組合幹部。この幹部はこの日、運転するはずだったダイヤ2往復をキャンセルして移動。向かった先は、明石市交通部の労働組合の大会。

再び交通部の一室。
スタッフ「組合役員さんが、本来待機すべき時間に、待機をしていらっしゃらない日があるんですが?」
谷口課長「おっしゃっている意味が、ちょっと分かりません。」

2つのケース。どちらも高槻市から組合幹部に給料が支払われている。この責任はいったい誰がとるのか?インタビューが本題に差し掛かった、まさにその時・・・

森塚理事「ちょっとまあ時間も考えて・・・」
スタッフ「時間はあるじゃないですか!」

突然取材を打ち切ろうとする交通部。いったい、何故?時計を見ると、午後3次50分過ぎ。まさか・・・ムーブ!がちょうど、高槻市バス問題を、放送で追及し始めた時間だ。

インタビュー強制終了。収穫・・・無し?

谷口総務課長(森塚理事の顔を見ながら)「これでちょっと失礼しましょうね。」
スタッフ「ちょっと待ってくださいよ!ちょっと待ってください、ちょっと待ってください。それは困りますね!そんなん、それは困りますよ!だって、お答えいただいてないんだもん!」

(スタジオ)
堀江アナ「なかなか核心のインタビューのところでは逃げてしまうような感じなんですよ。」
勝谷誠彦「(高槻市職員に向かって)今日も見ていただいているんでしょうか?・・・ええ加減にせえよ!」
橋下徹弁護士(現大阪府知事)「税金を、ホントねえ、どう考えているのか。組合の活動をやるのであれば、自分達の組合で、その費用を徴収してやれって言うんですよ。税金は、公共サービスのために僕らが払うのであって、組合の活動になぜ税金を使うんだ?」
堀江アナ「組合の大会に出るなと言っているわけじゃないですよ。」
橋下徹「やるなら自分達の金でやれって。」

おさらいしてみましょう。まず、「代走」というのは、高槻市が黙認しているもぐりの勤務交代のことですが、高槻市の交通部は「今日的に時代にそぐわないので4月以降はやめた。労使協定に明文化されたものはなく、始まった経緯は分からない。組合から出された“代走願い”は破棄した。長年の労使慣行で行われてきたもので、やめるにあたっても、給料の返還請求も、職員の処分もしていない。」ということです。

堀江アナ「時代にそぐわなくても、今年の4月まではしていたんですね。」
大谷昭宏「横峰パパが、賭けゴルフは前はやっていたけど、議員になってからやっていない。例えば、薬物。昔はやっていたよ、今はやっていない。世の中それで通るなら、刑法は要らないんだよ。」

もう一つ、組合役員ダイヤについてなんですが、午前中のみ乗務する、そして待機時間が長い、特別なダイヤのことでした。これについて、「労使間協議をやりやすくすることと、待機要員が手薄な昼過ぎの時間を埋めるため、組合役員に待機してもらっている。こちらも長年の労使慣行でできたもので、明文化された労使協定はない。」と交通部は答えています。ただこの待機なんですが、「待機者として最近出動したことはない。」ということです。待機しているけれども、実際には運行したことがないということです。
待機というのは、事故や渋滞に備えて営業所内にいることですが、8月24日、組合役員のAさんの行動を追いますと、市役所地下の市職員労働組合へ行っていたことが分かりました。そして、8月21日、組合役員のBという方は、2往復分、本人が運行するはずだったのを、すっぽかして、明石市交通部の組合大会に行っていたということが分かりました。
この事実を、今回、高槻市にぶつけたところ、「そんなことはないと思う」とのことでした。8月21日のケースは、2往復分すっぽかしていますし、組合幹部本人に聞いても分かると思いますし、もしくは当日の運行管理者は分かっているはずなんですが、運行管理者には話を聞かせてもらえないまま、インタビューは一方的に打ち切りとなりました。

堀江アナ「相当隠しているような感じがしますね。」
勝谷誠彦「2往復分すっぽかしているということだが、事故を起こした場合の保険はどうなるのか。そして、実際に運転している人間が違うとなれば、近畿運輸局も指摘していたとおり、明らかに違法行為ですね。」

事態はさらに転換を見せていくことになります。この問題の端緒となったのは、公文書公開請求で出てきた点呼記録表という書類でした。この書類を公開するにあたって、交通部が、交通部ぐるみで、改ざんをしていたという情報が、番組に飛び込んできました。この行為のかなり近くにいた人物からもたらされた情報ですが、その情報の内容を、まずはVTRでご覧下さい。

(VTR)
「証拠書類が、改ざんされている。」

高槻市バス追及の発端となった書類「点呼記録表」。市バス運転手の勤務内容が記載されている。北岡議員の情報公開請求に、高槻市が出してきた公文書だ。

北岡隆浩「情報公開制度そのものをないがしろにしてしまう行為で、非常に悪質だと考えています。」

点呼記録表には、対になるもう一つの書類がある。「勤務割出表」。運転手達が、自分が乗るダイヤを確認する内部資料だ。これをムーブ!が独自に入手した。
組合幹部が代走を依頼してその日、勤務割出表には「代走」の2文字がある。しかし、同じ日の点呼記録表には何も書かれておらず、組合幹部が運転したことになっている。いったいどちらが本当なのか。

ムーブ!への内部告発。「もともと、点呼記録表にも、『代走誰々』と名前がちゃんと書いてありました。でも・・・それが鉛筆書きだったのをいいことに、公開請求をされた直後、交通部の幹部達が、『代走誰々』という文字を、消しゴムで消してしまったのです。」

情報源は、高槻市交通部内部。信憑性は、かなり高い。

北岡隆浩「鉛筆書きで書くってことも、イザとなれば消しゴムで消すことを前提にしているのではないか・・・」

交通部でのインタビュー。
番組スタッフ「内部情報では、鉛筆書きの『代走誰々』という文字を、一生懸命みんなで消していたということですが、本当に消されてないんですか?」
森塚理事「・・・・・・それはちょっと分からない。」
スタッフ「分からない?」
森塚理事「そんなことはないと思うんですよ。」
スタッフ「そうですか。」

昨日、交通部のトップ・山本管理者を直撃した。
番組スタッフ「存在自体はご存知でらっしゃったんですか、『代走』について?」
山本管理者「全く知りません、私は。」
スタッフ「ご存知ではなかった?」
山本管理者「はい。」
スタッフ「情報公開請求された書類に対して、消しゴムで消したのでは?」
山本管理者「全くそんなんやっていません。」
スタッフ「そういう改ざんをしているという情報が入っているんですが?」
山本管理者「全く、全くやってないです、それは。」
スタッフ「それは、言い切られますか?」
山本管理者「言い切る。言い切ります!」
スタッフ「もし証拠が出てきた場合は、職責を賭けて?」
山本管理者「そんな仮定のことには、答えないねえ。」

(スタジオ)
堀江アナ「市民が行政の行為を監視する手段である情報公開の条例の趣旨を、ものすごく踏みにじってますよね。」
橋下弁護士「消したって言ってますけど、消極的に記載したこと、消したということも虚偽なわけですから、虚偽公文書作成罪というれっきとした刑法犯で、思い出せば、社会保険庁の免除申請をちょこっと書き換えたところから、どんどん問題が大きくなったじゃないですか。同じことになりますよ。言い切っちゃって大丈夫ですか。こんな虚偽公文書作成罪なんていう刑法に触れるようなことをやっていながら、あそこまで言い切ってしまえば、それこそ組織の解体になってしまいますよ。」
勝谷誠彦「これ、罪はどれくらいになるの?」
橋下弁護士「今ノートパソコンで調べようと思ったら間に合わなくて(笑)。」
堀江アナ「調べておいてください。」

この点呼記録表なんですが、当初は「代走」と鉛筆書きで書かれていたんです。実際に運転した人が書かれている当初の状態であれば、書類に関して言えば、犯罪というわけではありませんでした。ところが、公文書公開請求がされた後、変わります。運輸課の職員数人が、上層部の指示で、鉛筆で「代走」と書かれた部分を、消しゴムで消したということなんです。これは「代走」という行為の証拠を隠滅するために消したとされるんですが、この結果どうなったか。運輸規則上の違反状態、そして、公開請求された公文書の改ざんという非常に悪質なことになりました。

堀江アナ「これは、高槻市役所の体質の問題でしょうね。」
勝谷誠彦「最初は、組合がひどいねという話だったじゃないですか。けれども、それを容認しているどころか、手を貸しているということが分かりましたね。まさに談合なんですよ、労使双方の。それで市民の税金をしゃぶりものにしているということですね。立ち上がりました、パソコン?」
橋下弁護士「勝谷さんはいやらしくて、僕が情報を引き出せていないときに、狙ってやってきたんですよ・・・1年以上10年以下の懲役ということで」
勝谷誠彦「重いね、意外と。」
橋下弁護士「そうです。社保庁の時も言ったんですが、公務員が公文書を勝手にちょこっと書き換えるということが、どんなに重いことかって、全然分かってないんですよ。堀江さんとか、インサイダーの取引なんていったって、5年以下の懲役ですよ。それの倍くらいの重さがあるってことを考えないとね。」
勝谷誠彦「本当はやっていないことで給料をもらってるってことは、詐欺でしょう。」
橋下弁護士「10年以下の懲役ですね。」
堀江アナ「言った言わないってことで、高槻市はこちらが証拠を握っていないと思っているのかもしれないですね。」
大谷昭宏高槻市の市民の方で、例えば、先ほど出てきた、がんばってらっしゃる市会議員、あるいは支持者の方達。警察よりも、直接検察庁に告発しちゃえばいいんですよ。すると、告発事案ですから、検察は絶対に相手を呼ばなくちゃいけない。呼んだ時に、我々はカメラを回して、全部言い訳を撮ってやるよ!検事の前で言ってみろ!」
勝谷誠彦「あのね、知ってるんですよ。『やってませんね?』って訊かれた時に、管理者は、『やってません!』って断言してるでしょ?普通は断言せず、『今から調べさせます』って答えるはずなんです。彼も脅されてるのかもしれない。断言しなきゃいけない立場に、彼はいるのかもしれない。だけど、今見てるだろうけど、市民の目の前で、役所としての説明を果たさないのであれば、大谷さんが言うように、お巡りさんに行ってもらうよ。」
堀江アナ「市役所、また市長の責任も追及する形で、取材を進めてまいります。」