【今城塚】工事説明会で担当市職員が仰天発言!

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先週金曜日、今城塚第4次工事の住民説明会に参加しました。最初に市職員がパワーポイントを使って説明。その後質疑となりましたが、第3次工事で家屋の傾き・振動・騒音・砂塵の被害を受けた戸次さん達の迫力ある質問で会場は張り詰めた空気に。

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戸次さんは、パワーショベルやダンプカーによって砂埃が舞っている写真を見せるなどしてどれだけの被害にあったかを説明。砂埃が家の中に入り込み、家具に降り積もっている様子は、毎日放送の「VOICE」でも放映されたのでご存知の方も多いと思います。受けた被害の補償をせよと詰め寄る戸次さんに、建設部室長は「個別に対応します」と約束。

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元々田んぼだった地盤の悪い場所に鉄板を並べて、その上に土を満載した10tダンプを走らせれば、振動で家は揺れないのか、と、戸次さんが尋ねると、建設部の現場担当職員は「家は揺れます」と回答。

さらに戸次さんが「家が揺れるのが分かっていてダンプを走らせたのか!役所のミスではないのか!役所はいつもミスを認めない。いい加減にミスを認めろ!」と迫ると、「ミスではありません。家が揺れても傾くとは限りません」との屁理屈のような仰天発言!これが住民の皆さんの激怒を買いました。「傾くとは限らない」ということは、傾く可能性を認識していたということです。

工事で振動が起きた。振動によって周辺の家が揺れた。でも家が傾くとは限らない・・・たとえは悪いですが「ピストルを撃った。撃った弾があなたに当たった。でもあなたが死ぬとは限らない」そういうような無責任なことを言ったわけです。

家が揺れているという事実、家が傾くかもしれないという危険性を認識しながら、2ヶ月にもわたって振動を起こし続けた。高槻市役所の責任は重大ですが、今回のこの発言は、その責任を認めたわけです。

以前も書きましたが、公共事業を行う場合、後々のトラブルを避けるために、事前に家屋調査を行っておくのが原則です。ところが高槻市役所は、第3次工事の前に、周辺の住宅に対して家屋調査を行いませんでした。そして工事が始まり、大きな振動が起きて、高槻市が今回の説明会で認めたように、周辺の家屋は揺れました。

リフォームして2年しか経っていないのにドアが開かなくなったり、家が傾いたりという被害が起こりました。それだけでなく、騒音や砂塵による被害もありました。けれどもやはり、何といっても家は大きな財産ですから、それに被害を受けた住民の苦悩は計り知れないものがあります。

事前に家屋調査さえ行っていれば、正確な被害の補償も出来たと思います。しかし、家屋調査を怠ったために、それが出来なくなってしまいました。高槻市は、今回、家を揺らしたことと、その揺れによって家屋が傾く危険性があったことを認めたわけですから、その過失を素直に認めて、誠意をもって住民の皆さんの被害の補償をすべきです。


さて、高槻市交通部が「点呼記録表」から「代走○○」と鉛筆書きされたものを消しゴムで消したことは、「ムーブ!」をはじめとするマスコミで既報のとおりですが、鉛筆書きの公文書が存在することに皆さんも驚かれたかと思います。

しかし、さらに高槻市には、実は、文章すべてが鉛筆書きの公文書が存在しているのです。それは、今城塚古墳の工事に関して、平成18年12月14日に開かれた、近隣住民の方に対する住民説明会の議事録的な文書です。

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他の説明会のものは、すべてワープロ打ちされているのに、何故かこの文書だけは、全部の文字が見事に鉛筆書きなのです。すべて鉛筆書きの公文書なんて、住民をなめるにもほどがあると思います。いったい何を意図して、ボールペンも使わず、すべて鉛筆で書いたのか。

しかもこの文書の内容については、実際に市の担当者が説明したものとは異なると、住民の方が憤っておられます。説明会の後に出した要望書の内容がこの議事録に入っているのは明らかな捏造だとの指摘もあります。先日その鉛筆書きの公文書の原本を見せてもらうと、一度書いたものを消しゴムで消して書き直した跡さえありました。いわば疑惑の公文書なわけです。このような行為が許されるのでしょうか?

今城塚古墳の工事で、高槻市の職員は、住民の皆さんを軽視してなめ切っていたとしか考えられません。住民の健康・財産に被害を与えたことは、犯罪ではないかとの指摘もあります。そのような職員たちが、今後も今城塚で大規模な工事を進めていくことに、非常に不安を覚えます。