尾崎豊がセンター試験の現代社会に!

産経新聞に次のような記事がありました。

★若者に反抗のススメ!? 現代社会で尾崎豊やJ・ディーン登場 
2008.1.19 22:09
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080119/edc0801192209012-n1.htm

 若者に反抗の勧め!? 19日に行われた大学入試センター試験。公民の現代社会では、平成4年に亡くなり、今も人気があるロック歌手の尾崎豊(享年26)を引き合いに「対抗文化」についての出題があった。地理歴史では集団自決をめぐる高校日本史教科書検定で注目された沖縄戦も出題された。

 尾崎豊を引き合いにした出題は現代社会の第5問であった。「現代の青年は、激しい反抗や意思表示は必ずしも見られない」などの内容の文章を読むもので、ジェームズ・ディーンが主演する米国映画『理由なき反抗』なども引用され、「青年期」に関して適当な記述を選ばせる問題を出題。

 本文では尾崎豊について「彼の歌は、対抗文化の持つ意義について今でも考えさせるところがある」と持ち上げ、対抗文化の意味を出
題。「既存の秩序・体制を批判し、社会変革の原動力になり得るものである」とする選択肢を正解(配点3)とした。

 さらに、本文を「葛藤(かっとう)から逃避することなく自己としっかり向き合ってみることが青年期の意義の一つである」との一文で締めくくり、青年に内
なる葛藤を勧めた
。(後略)



実際どんな問題が出題されていたのか、新聞の問題を見てみましたが、残念ながら、現代社会の10問目以降は省略されていました。

ウィキペディアによれば、対抗文化(カウンターカルチャー)とは、「伝統的・支配的な文化に対抗する文化という意味で、1960年代~1970年代にかけて、よく使われ、狭義にはヒッピー文化に代表されるものである」とのこと。

「若者に反抗のススメ!?」ってなことですが、今の日本は昔に比べて、若者を支配する大人の力が非常に弱まっているので、反抗し甲斐がないのかもしれませんね。

もっとも、高槻市には、今城塚の工事を強引に推し進めてしまうような強権的な市長と、市バスの幽霊運転手事件など不正まみれの行政が存在しているので、市民の皆さんには、「理由ある反抗」を大いにしていただきたいところです。


・・・しかし、尾崎豊についての問題が、マークシート形式で出題され、大人によって選択肢が用意され、そのうちの一つが「正解」なんて決め付けられるのには、何だか違和感が・・・「答え」は、自分が社会や学校の中であがき続け、もがき苦しんで見つけるもの。それが尾崎豊的ではないんでしょうか?