チベットについて高槻市として何かできないのか?

18日(火)の総務消防委員会で、私は現在のチベットの問題に関する質問をしました。

1949年に中国共産党が侵略を開始。チベットの人口600万人のうち、中国人民解放軍によって120万人も虐殺されたその惨劇の体験記などを読むと本当に胸が痛みます。

高槻市としても、今回の問題に関してなんとか少しでも取り組みが出来ないのかと考え、以下のような質問をしました(質問原稿なので実際とは若干異なります)。

予算説明書90ページの対外交流費について質問します。

高槻市は、中国の常州市と姉妹都市ということで、毎年交流を行っていますが、中国では、最近のマスコミ報道にあるように、チベット独立運動が起こって、それを中国人民解放軍が武力で鎮圧しています。

チベットは、かつては、平和な仏教国家で、独立をしていたわけですが、1949年に中国の人民解放軍チベットを侵略して、以後、中国に支配されています。中国は、チベット人の国家を奪い、平和を奪い、人権を蹂躙し続けてきたといわれています。600万人いたチベット人が中国によって120万人も虐殺されたという発表もあります。

チベットの指導者であったダライ・ラマ14世は、ノーベル平和賞を受賞しています。その理由は、「世界平和とチベットの自由化を非暴力による方法で実現するために世界各国で行っている活動を評価する」というものです。

産経新聞の記事をここにもってきましたが、チベット独立運動に対して、中国が武力を行使していると伝えています。朝日新聞の社説にも「チベット騒乱―流血の拡大を止めよ」などと書かれています。テレビでは言質の生々しい映像が放映されていて、そういうものを見るたびに私も心を痛めております。

本当に高槻市が平和と人権を尊重するならば、常州市に対して、交流を断絶せよとはいいませんが、懸念とか憂慮とかを伝えたり、あるいは抗議の意味を込めて交流を一部やめるとか制限するとか、そうすべきだと思うのですが、高槻市の考えをお聞かせください。



都市交流課長は、国の対応を見て判断したいというような答弁をしました。市としてはそんな答弁くらいしかできないんでしょうけれども。

私の後に根来議員が質問し、常州市とはあくまでも市民同士の交流であって、だから私はこの話が出たときに賛成した、都市交流課長はその経緯を知らずに答弁したのか、と述べました。これに対して秘書室長は、根来議員の言うとおりだという旨の答弁。

ならばこの際、ラサと友好都市宣言でもして、チベットの人達を高槻市に来てもらうとか、できないものでしょうか。なんとももどかしい気持ちです。