【今城塚】議会での発言取消しについて

昨日の高槻市議会本会議において、私の一般質問中の発言の一部について、副市長から取り消してほしいとの抗議があり、私も若干不適切であったと考えましたので、質問中、議長に取り消しをお願いしました。

どういう発言を取り消したのかについて、公表していいのか迷ったのですが、取り消しを取り計らった議長ご自身が、自分のブログで公表なさっているので、私もこれについて説明をしたいと思います。

取り消しに関連する私の質問と、役所側の答弁の趣旨、そして経緯について、以下に、順番に記します(私の質問は質問原稿を、市側の答弁の趣旨は私のメモを参考にしているものであり、正確ではないかもしれませんので、その点はご了承下さい。)


<質問1回目>

 第4次整備工事における随意契約に関しては、違法であると考えておりますので、先日住民訴訟を提起し、明日、第1回目の口頭弁論が大阪地方裁判所で行われますが、この住民訴訟の前に請求した住民監査請求においては、監査委員からも「すでに契約締結以前に施工あるいは着手されている工事があり、実態と符合しない内容になっていた」という指摘がされており、この指摘については、市長に対しても通知がされております。

 実態と違う内容の契約書が作成されたということは、虚偽の公文書が作成されたということであり、事務処理に違法があったことは明白です。しかし、職員の誰も処分を受けていません。

 これだけ重大な問題を起こしながら、何故、誰も処分されないのか。責任の所在がどの職員にあったのかを明らかにして、責任者を処分すべきではないでしょうか?奥本市長のお考えをお聞かせ下さい。

(答弁の趣旨)
地域教育監:違法・不法な事務処理はしていないと考えている。



<質問2回目>

 違法・不法な事務処理はしていないということですが、では、何故、監査委員から指摘があったのでしょうか?

 【奥本市長自身もテレビ局からの取材から逃げ回っておられますし】(←後で発言を取り消す)、住民の方が説明会を開いてほしいと多くの署名を集めても説明会を開かない。何故あのような7980万円もの違法な随意契約がなされたのか、そのような随意契約に基づいて公金を支出していいのか。結局、高槻市は、この問題について、何の検証も反省もせず、うやむやのまま、終わらせたいということなのでしょうか?お答え下さい。

(答弁の趣旨)
地域教育監:現在係争中なので答弁は控える。




ここの辺りで副市長が「市長が逃げ回っているという言葉は撤回してほしい。ムーブ!(朝日放送)の編集が恣意的だから取材を断っているだけだ」という旨抗議。議場が騒然となりました。

私は議場で、「では『逃げ回った』という部分を、『ムーブ!で今城塚の問題が放映された日に予定されていた取材を急遽キャンセルしたり、ムーブ!の編集が恣意的だということで取材を断られたりした』と訂正しましょうか?」という旨提案したのですが、「議運(議会運営委員会)を今すぐ開いて対応を協議しよう」といった声が複数の議員から上がりました。

ちょうどお昼前であったこともあり、議長は、昼食のため休憩を宣言。その休憩の間、議会運営委員会が開かれました。

「逃げ回った」という言葉はいかがなものか、議会の品位保つ上でもそぐわないのではないか、という声も聞きました。

私も、「逃げ回った」というのは若干言い過ぎだったと考えました。「ムーブ!」も、市長が逃げ回るほど、追いかけ回しもしていなかったので、「市長は逃げた」くらいにとどめればよかったと反省しました。

私が、議会運営委員会が協議している会議室に入ると、親切なベテラン議員がアドバイスなどしてくださり、また、「『逃げ回った』という言葉は取り消して、3回目の質問で、『逃げ回った』という言葉を使わずに、そういう事実を言えばどうか」とある議員もおっしゃられたので、そのような形で行くことを説明させていただき、わざわざ、私の発した一言のために、お昼休みに集まっていただいた議員の皆さんに「お騒がせして申し訳ございませんでした」と頭を下げました。

その後、「逃げ回った」に代わる言葉(3回目の質問の赤字部分)を入れ、質問原稿を作り直しました。

昼休み明け。演台に登壇し、「先ほどの一般質問の発言の中で不適切な表現がありましたので、これを取り消したく、議長においてよろしくお取り計らいをお願いいたします」という議会事務局の用意した文書を読み上げ、席に戻りました。発言の取り消しというのは本当に恥ずかしいことだと実感しましたので、以後は注意をしたいと思います。

その後、一般質問再開。残りわずか5分となっていましたので、早口で質問原稿を読み上げました。

<質問3回目>

 文化庁に提出されている7カ年計画では、史跡整備に20億円、ガイダンス施設に10億円をかけて、今城塚古墳を公園化するのが、高槻市の計画だとしていますが、これだけ巨費を投じて長期間にわたって大規模な工事を行うわけですから、市民住民の皆さんに対しては十二分な説明をすべきだと思います。

 奥本市長は、朝日放送ムーブ!で今城塚の問題が放映された日に予定されていた取材を急遽キャンセルしたり、ムーブ!の編集が恣意的だということで取材を断られたりしていますが、市長という公人であるわけですから、橋下知事のように、いかなる状況にあってもマスコミの取材に応じるべきだと思いますがいかがでしょうか?

 ところで、今年の8月7日、今城塚周辺の住民の方々が、ぜひとも奥本市長に、住民説明会を求める署名を手渡したいと、市長室の前に来られました。

 午後1時ごろに、やってこられた住民の皆さんの前に、職員の方々が立ちふさがって、市長室に入れないようにしました。住民の方は「市長に会いたい。10秒でいいからお会いして直接署名を手渡したい」とお願いされました。

 職員の方は、住民の皆さんの声が、市長室にいる奥本市長にも届いているはずだ、とか言いながら、ずっと住民の方が市長室に入らないようにしていたわけですが、午後6時になって、警備の方が、庁舎を閉めるから退庁してほしいというふうに言ってこられた。そのとき、某幹部職員が「実は、1時から、最初から、奥本市長は市長室にいなかった」と言い出したと。だったら何故最初からそれを言わないのか。どうして市民を無駄に待たせるようなことをしたのかと、住民の方は大変憤っておられたのですが、そのとき、実際には、市長はどこにおられたのでしょうか?定例記者会見では、庁舎内の各部署を転々としていたというように答えられたそうですが、8月7日の午後1時から6時まで市長はどこに居られたのか、奥本市長、お答え下さい。

(答弁の趣旨)
市長:当日のスケジュールは覚えていない。



市長の答弁は、本当にこのくらいの、非常にそっけないものでした。質問の赤字の部分については完全に無視です。

議員席からは「それこそ逃げじゃないのか!」といった野次も飛びました。


市長は逃げ回っているのか、そうではないのか。その判断は、市民の皆様にお任せしたいと思います。