高槻市でも定額給付金は支給されます

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結論から申し上げますと、高槻市でも定額給付金は支給されます。

1ヶ月ほど前に、TBSの「朝ズバ!」で、高槻市について「定額給付金 反対の町 支給されない可能性も」という形で取り上げられたせいか、給付金が支給されるのかどうなのかという声が私のところにも寄せられました。

当日の「朝ズバ!」では・・・政府は定額給付金の年度内支給を目指している。しかし、いつ支給されるか以前に、給付金が支給されるか見通しが立っていない自治体がある。1月、衆院本会議における第二次補正予算の採決で、定額給付金に反対して造反した自民党松浪健太衆議院議員。松浪代議士の地元・大阪府高槻市市議会では、定額給付金の白紙撤回を求める意見書が賛成多数で可決された。国会で第2次補正予算が成立したことを受け、高槻市では今後、支給に向けた準備を本格化することになるが、給付金を支給するかどうかの最終決定は、議会が補正予算を可決することが大前提となっている。しかし、議会では補正予算が否決される可能性もあり、補正予算が否決された場合は、給付対象の約15万2000世帯に総額約54億円の給付金が配られない可能性もある。高槻市民からは戸惑いの声も。高槻市の担当者は、議会で補正予算が可決される前提で準備を進めている。一方、給付金制度に反対している日本共産党の中村玲子議員は「定額給付金を受け取るか受け取らないかはあくまで国民一人一人が判断されることであり、私どももそこは考えていきたい」等と発言・・・というように報道されました。

番組中では、JNNの調査として、上のグラフが示されました。

定額給付金めぐる「国民の声」

Q 定額給付金を実施すべきか?
A 取りやめるべき:70% 実施すべき25% 答えない・わからない:5%

Q 定額給付金を受け取るか?
A 受け取る:85% 受け取らない:10% 答えない・わからない:5%



制度には反対でも、支給されることになれば受け取るという方が圧倒的だという結果です。

3月3日の市議会では、定額給付金の事務経費として国から来た予算についての審議があり、様々な質問・意見が出ました。特に、二木洋子議員の定額給付金の事務の大変さや個人情報漏洩の危険性等の問題に関する指摘は秀逸でした。

私は議場で賛成か反対か最後の最後まで迷ったのですが、小西議員の「市民の声に耳を傾けるべし」という意見を聞き、上記のJNNの調査結果を思い浮かべ、またそれと共に、定額給付金を皆さんがどのように使おうとしているかについても考えた結果、賛成することにしました。(今回の議案は、定額給付金の事務経費についてで、賛成多数で承認されました。余程のことがない限り、定額給付金の本体の予算も、3月中に可決されると考えられます。)

JNNの調査結果では、「制度には反対だが、受け取る」という相反する結果が出てきて、ここだけを見れば、がめついような国民性も感じられなくはないのですが、そうではなく、「受け取らなかった場合、定額給付金は国庫に返されることになり、国がまた勝手なことに使ってしまう。そうであるならば自分が12000円ないし2万円を、良い方向に使ってやろう」という考え方をもった人達も多いように、最近の世相を見て感じました。

例えば、こんなことを呼びかけている人達がいます。

★意見広告ふたたび
http://jinken.asia/

もちろん、よそに寄付するような余裕などまったくない方もおられるでしょうし、自分のために使いたいという方もおられると思います。それは政府が狙いとしているところでもありますし、何ら否定されるべきものではありません。しかし一方で、以前の地域振興券とは違い、今回は、上記のような活動や、慈善団体への寄付といったような使われ方をされるケースも多いのではないかと思います。

定額給付金が実施されれば、危惧されているような、詐欺や二重払いや受け取れない人(DV被害者、ホームレス等)の問題が出てくるのは間違いないでしょう。だから反対だ、と最初はしようかなとも思っていたのですが、もしかすると、この定額給付金を原資にすることによって、生活支援や景気刺激ということ以外の、上記のような活動などにより、思いもよらぬ良い成果が生まれる可能性もあると考え、賛成した次第です。


そういえば、3月3日には、高槻市選挙管理委員会が、投票率の低い若い世代に、選挙に対する関心を深めてもらうためのシンポジウムを行ったそうですが、投票に来た人に定額給付金を配布するようにすれば(選挙権のない人や投票所に行けない人はどうするのかという問題はありますが)、本人確認もでき、二重払いも防げ、投票率も上がり、一石二鳥の効果が挙げられるのではないかと思います。解散総選挙でそれを実施すれば、同時に、麻生内閣に対する国民の審判も下せることになるのですが(笑)。


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★追記:「広報たかつき」3月10日号に、定額給付金に関する記事が掲載されました。

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★追記:高槻市役所のホームページに、定額給付金に関するページが設けられました。


■「定額給付金」について

 国において論議されていました「定額給付金」にかかる予算や関連法案が成立したことに伴い、本市におきましても、生活支援と地域経済の活性化を目的として、「定額給付金」を給付することとなりました。

 現在、市では、3月中に受付を開始できるように作業を進めておりますので、今しばらくお待ちください。

定額給付金

1 給付対象者

基準日(平成21年2月1日)において
高槻市に住民登録をしている方
外国人登録をしている方のうち、在留資格が「短期滞在」以外の方

2 給付額

給付対象者1人につき、12,000円
※ただし、基準日(平成21年2月1日)において、65歳以上(昭和19年2月2日以前出生)の方及び18歳以下(平成2年2月2日以降出生)の方については、20,000円です。

・平成21年2月1日以降に死亡された方は対象になります。
・平成21年2月2日以降に出生された方は対象になりません。

振り込め詐欺防止のため、市からの電話による問合せは行いません。
書類不足は郵便によるお問合せになりますので、申請時には、必要書類のご確認をお願いいたします。

3 給付方法・給付予定日

確実かつ速やかに給付金を受け取るため、受取方法は原則として口座振込をお願いします。口座振込による給付日は、申請後に送付する給付決定通知書でお知らせします。

口座振込が不可能な場合は、現金による給付を行います。申請後に送付する給付決定通知書で給付日をお知らせしますが、給付予定日は5月中旬以降の予定となりますので、あらかじめご了承ください。

<問合先> 定額給付金等コールセンター (TEL 0570-066-607)