行政視察・射水市

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高槻市議会・総務消防委員会の行政視察で富山県に来ています。1日目は射水市を視察

始めに、射水市新湊庁舎で射水市ブランドについての説明を受けました。

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上は資料のほんの一部です。

射水市の場合は白エビ等の海産物や伝統的なお祭り等、もともとオンリーワン的なものを持っているので、それに市の名前やイメージキャラクター・ロゴマークをつけたりして宣伝すれば、それでよいのでしょう。

地域ブランド」と言いますが、大して商品価値のないものに、「地域ブランドでござい」と市の名を冠したりするのは、ダメなブランド戦略だと思います。

単に地名やロゴマークを貼り付けても消費者から信頼はされませんから、「地域ブランド」として行政がお墨付きを与えるのならば、やはり品質を検証し、認証することが必要になると思います。

思うに、(1)良いものが埋もれていれば発掘し、(2)もう一息でよいものができそうなら後押しして、(3)品質・商品価値を検証して「地域ブランド」として認証する。こうやってコツコツとやっていけば、世間の信頼を得て、自然と本物のブランドとなるのではないでしょうか?


次に、射水市大島絵本館を視察しました。

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きれいな建物の中に、絵本がうまく分類・整理され、非常に雰囲気が良く、癒されました。

館の中には、中世の塔の内部の階段のように壁側にらせん状にスロープがあって、車いすでも回ることができます。カフェギャラリーでは新人作家が作品発表でき、しばしば有名絵本作家の講演も開催されているとのこと。

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各種の絵本(国内外の絵本約1万冊)が充実しているだけではなく、1時間程度で絵本を製作できるワークショップもあります。

入館は有料(大人500円、中高生300円、小学生100円)ですが、射水市在住の小学生未満の子供と保護者は無料。収入は年2千万円で、運営費は年1億円。差額8千万円は指定管理料として市から3セクの財団法人に支出されるとのこと。赤字といえば赤字ですが、絵本の美術館的な要素、子供への教育効果、絵本作家の育成等の多角的な視点で考えるべきなのでしょう。

魅力ある施設ですが、高槻市に必要なのかどうかについては、慎重に検討する必要があると思います。