与野党相乗りの弊害…市議会が有給職免訴訟控訴の専決処分を承認

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まさか全員賛成とは・・・私が大阪地裁で全面勝訴した有給職免訴訟について、昨日、高槻市議会本会議で、高槻市側の控訴の専決処分が承認されました。

なお、私は当事者として除斥され、事前に議場から退席させられました。また、小西議員は、どちらにも賛成できないということで、採決の前に退席されました。賢明なご判断だと思います。(小野議員は欠席でした。)

労働組合等と関係のある民主党日本共産党社民党系の会派はともかく、まさか、自民党公明党会派が賛成するとは思いませんでした。国会で同様のケースがあれば、当然自公は反対するでしょうし、民主党やその他の政党ですらも、反対する可能性が高いと思うのですが。

高槻市は、控訴の理由を、

長年の慣行でもあった本件取扱いを本事件提起前に既に改めており、その改善に努めてきた市長個人等に対して責任を問うことは不当であり、その判断には不服があるため、控訴する。



としていますが、「長年の慣行」であったとしても、違法は違法であり、言いかえれば、長年違法行為を行い市に損害を与えてきたのであって、それを「慣行だった」と逃れることはできないはずですし、長年放置してきたのに、「改善に努めてきた」というのもおかしな話です。

この問題は、私が議会で取り上げた後に、やっと改善されたのであり、私が発見し指摘しなければ、長年慣行として違法行為がされてきていたわけですから、改善はされなかったと思われます。

本当にこういう白々しいことがよく言えたものだと思います。

小西議員以外の市議の皆さんは、判決を読まれたのかどうか分かりませんが、判決では、明確に、条例違反だと断ぜられています。条例は議会で制定されたものであるわけですが、それを踏みにじられて、何とも思わないのでしょうか。

与野党相乗りというのは、本当に弊害があるなと感じた本会議でした。