2006年6月13日 サッカー・ワールドカップ 2学期制にするなら・・・

2学期制にするなら、こうしろ!

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私は別に2学期制に反対しているわけではありません。ただ、効果も分からないのに、意味もなく安易に2学期制にすることには反対なのです。現在高槻市において推進されようとしている2学期制については、広報や資料を読んだり、委員会を傍聴したり、高槻市教育委員会指導部の担当職員の話を聞いたりする限りにおいて、まったく意義が見出せないのです。

もし2学期制にするなら、こうすべきではないかということを以下に書きます。(これは中学校向けです。小学校や幼稚園に2学期制を導入することについては、私は疑問を感じています。)

まずテストの回数は、1学期も2学期も同じウェートで評価するために、同じ回数にする。3学期制では5回でしたので、これを下回らないように、各学期3回の計6回行う。多くの子どもが真剣に勉強するのは定期考査の前なので、テストの回数を減らすと、学力が低下するおそれがあると思います。

授業→長期休暇→テストだと、長期休暇中にテスト範囲の内容を忘れてしまう子どもも多いと思われるので、テストの前には授業をできるだけ多く入れるようにする。忘却曲線のことを知らない教師の方はおられないと思いますが、知識の定着のためには、授業とテストの間に長期の休みを入れるのは良くないでしょう。

高槻市では、全ての小中学校にクーラーが普及しているとのこと。夏休みは本来、熱い夏は勉強に集中できないから休もう、というのが趣旨。しかし、教室にクーラーがあるなら、夏休みの期間を短縮できるはず。(塾や予備校では「夏を制する者が受験を制する」なんて言って、夏も冬も関係なく勉強しています。私も高3のとき、暑い夏でも快適に勉強できるように、クーラーの効いている高槻市立の小寺池図書館によく行きました。他の受験生も同じ事を考えていて、早い時間に行かないと、席が埋まってしまいました。今の子ども達がうらやましいです。)

多くの父兄にとっては夏休みなど関係なく、暑いさ中でも仕事をしているわけです。夏休みに学校の先生達は研修先で居眠りしているなんて、信じたくなかった(笑)。サマースクールも大いに実施すべきだと思いますが、夏休みの期間も大胆に短縮することも検討すべきでしょう。

よって、上の画像のようなスケジュールでいけばどうかと思います。

テストごとに詳細な到達度評価を保護者に送付していただけるなら、通知表が2回に減っても構わないと思います。

まったく意味不明なまま2学期制を導入するなら、私は教育委員会に対して、行政訴訟を起こしたいと考えています。
 

「球団方式」にすれば、学校は劇的に変わる。

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「北岡さんは、学校を変えたくないとお考えですか?」と高槻市教育委員会指導部のTさんに言われた。無論、変えたい。ただ、2学期制によって学校を変えると言われても、全く説得力がない。

どうやったらよりよく学校が変わるのか。特に高槻市は、悪平等な教育を行ってきたために、子どもを持つ家庭が市外へ流出しているというのは以前指摘したとおりで、「それを変える!」という姿勢を明確に内外に示すことは極めて重要だ。でなければ、高槻市の公教育が失った信頼を取り戻すことはできず、子ども達は帰ってこないだろう。

そこで私は、「球団方式」にすれば、学校は劇的に変わると教育委員会のTさんに申し上げた。

私のいう「球団方式」とは、プロ野球の各球団、あるいはJリーグの各チームのように、各学校を運営することだ。

まず校長あるいは校長候補は、子ども達や学区の問題点・課題を洗い出し、それを解決するための方策を考え、「こういう学校を実現したい」といった企画書・計画書を作成する。これを市や教育委員会などと検討して、ゴーサインが出れば、目標とする学校をつくるため、教師を選定し集める。場合によっては教師の「トレード」ということもありえるだろう。

教師は野球・サッカーのプロ選手のごとく年俸制とする。6月11日付の朝日新聞には、文部科学省が教員に時間外手当を支給することや、能力・業績を給与に反映させることを検討するとあったが、私は時間外手当には反対である。教師は単なる学校内労働者ではなく、教育の専門職・プロ教師なのだから、時間外手当はなじまない。

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現在大阪府教委では「評価・育成システム」として、教職員の自己申告や面談などをもとに、校長が教職員の能力や業績を「S・A・B・C・D」の5段階で評価しているが(6月13日の産経新聞より)、教師への評価は、校長(教頭)・同僚・保護者・生徒からの、いわゆる「360度評価」にし、「授業は理解しやすいか」「板書は丁寧か」「声は聞き取りやすいか」「教科書の範囲を全部教えてくれるか」「学力はついたか」「生徒を愛しているか」「自分をしっかり見てくれているか」「自分に対して的確な評価をしてくれるか」など生徒の満足度も測る。私のいた進学塾ではこのような評価をされ、それが給与に反映された。一般企業でも、顧客満足度は重要な尺度だ。

これとは別に、学校全体の「業績」を、教師の給与に反映させる。吉田康人さんの公約である「公立学校選択制」を導入し、生徒が1年ごとにでも、自由に生きたい学校を選べるようにする。それによって、生徒が減った学校、保護者からの苦情の多い学校、当初設定した問題が解決できない・課題が達成できない学校は、「業績が下がった」とみなし、その学校に勤務する教員の給与を一律カットする。逆に「業績」の上がった学校の教員の給与は一律アップする。そうすれば否が応でも全教職員が協力し、学校の「業績」を上げようと努力するだろう。

こうした仕組みを導入すれば、「特色ある学校づくり」が間違いなく実現する。学期制度などは校長の裁量に委ねればよい。もし意欲やビジョンのある校長や校長候補がいなければ、校長を民間などから公募すべきだ。

その結果、高槻市のことだから、校長が「この校区には、共産党中核派日教組の子弟や社民党の支持者が多いので、徹底的に社会主義共産主義的な教育を実践し、生徒の成績については一切の評価を与えず通知表は廃止。校長・教頭も他の教職員も、すべて同じ額の給与にします」ということも起こりえるかもしれないが、それも保護者と生徒の全面的な賛同を得られるなら良いだろう。

ま、それは冗談として(笑)、この「球団方式」と「公立学校選択制」の導入、そして小中高一貫教育を行う公立の「エリート校」を設立すれば、間違いなく高槻市の公教育は劇的に変わる。

教育委員会の皆さんが「学校を変えたい」「特色ある学校づくりをしたい」と真剣にお考えなら、是非これらのことをご検討いただきたい。
 

サッカー・ワールドカップ、無念のオーストラリア戦。

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前半26分に、中村俊輔のゴールが入ったときは、「これはいけるかも!」と思ったのですが、後半は守りきれず、無念の逆転負け。

その中村俊輔のゴールも、誤審だったとか。

日本の得点場面、審判が誤審認める?
http://www.yomiuri.co.jp/wcup2006/news/20060613i102.htm


 豪州のGKシュウォーツァーは12日の日本戦後、この試合のエッサム・アブデルファタ主審が、日本の得点場面で誤審があったことを認めたと語った。

 中村のクロスをGKと競り合った柳沢にファウルがあったというもので、ロイター電によると、「試合中に僕が主審に聞きに行ったら『自分の間違いだ。申し訳ない』と言われた」という。審判が試合中に自らの判定の誤りを認めて謝罪することは極めて異例の事態といえる。
 エジプト人の同主審はさらに試合後、豪州のビドゥカ主将に対し「豪州が勝ってくれて、神様に感謝している」と話したという。これが事実なら、日本の得点後の判定の公平性にまで疑問を抱かせることになる。


中田英寿の母校では、こんな騒ぎも。確かに、その悔しい気持ちは、分かるけど・・・

観戦後、若者ら約10人殴り合い…山梨・韮崎PV会場
http://www.yomiuri.co.jp/wcup2006/news/20060613i203.htm


 13日午前0時ごろ、W杯・日豪戦を大型画面で生中継した山梨県韮崎市パブリックビューイング(PV)会場で、観戦を終えた若者ら10人前後が殴り合いとなる騒ぎがあり、数人が打撲などの軽傷を負った。韮崎署は暴行事件として、若者らから事情を聞いている。

 調べによると、PV会場の同市本町の市営総合運動場体育館付近で、20~30歳代の若者数人が、別の若者グループに「日本が負けたのに悔しくないのか」などと因縁を付け、殴り合いになったという。110番通報で駆け付けた署員が制止した。

 韮崎市は、日本代表の中田英寿選手の母校、韮崎高校があり、PVは市と住民有志が主催した。


一方、この日豪戦で、妙な「スポッ…トライト」を浴びた芸能人の方もいて、少し笑いました。

元わらべ・倉沢 応援めぐり家族二分化
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2006/06/13/04.html


 元わらべのメンバーでタレントの倉沢淳美(39)は、夫のジェームス・ラングさんがオーストラリア人。日本―オーストラリア戦は「家族が真っ二つに分かれて応援している」と話して、複雑な心境をのぞかせた。

 試合は日本の自宅で観戦。息子2人と娘1人の5人家族のうち「夫と息子2人の“男性陣”がオーストラリア・サポーター。夫が買ってきたオーストラリアのユニホームを着て観戦し、私と娘の“女性陣”は日本を応援している」とした。

 両親の母国が激突する一戦をめぐり、家族が真っ二つに分かれる事態になったが「家族中がすごく盛り上がっている。楽しんで応援したい」と話した。