2学期制アンケート調査結果

2学期制に関するアンケート調査を実施しましたが、この度その結果をまとめ、こちらにアップしました。

アンケートの方法は、高槻市内の125570世帯に配布し(配布日平成20年2月26日前後)、あるいはホームページ上に入力フォームを設置する方法で行いました。締め切りの3月10日までに回答があったのは、中学校11、小学校25、幼稚園1の合計37(小学校と中学校のお子様がいる世帯などの重複分を含む)でした。

当然、学校や、あるいは学年・教師によって、回答にはバラツキがあったのですが、回答の平均像は次のとおりでした。

・授業時間は「微妙に増えた」。
・子どもの学力は「余り変化なし」。
・2学期制は、学力については「やや逆効果」。
・通知表や補助簿など学校の評価に関して保護者の満足度は「微妙に下がった」。
・行事はや「ややりにくくなった」。その理由としては、運動会の時期が早まって、あの酷暑の中で運動会を行ったことについて、熱中症が心配であるとか、そういう運動会についての批判が多くありました。
・特色ある学校づくりについては「あまりされていない」。
・教師の対応は「ほとんど変化が無い」。
・2学期制に対する違和感を挙げる保護者が圧倒的に多く、この1年間を振り返ると2学期制よりも3学期制がのほうが良いと考えておられる方が大多数でした。中には2学期制を評価する方もおられましたが、ほんのわずかでした。



高槻市は、平成19年4月1日から、すべての高槻市立の小中学校と幼稚園で2学期制を導入しました。それを伝える広報たかつきなどには「落ち着いた授業」「教師による継続的な指導」「豊かな心を育む充実した教育活動」などの美辞麗句が並んでいました。しかし、導入から約1年間、2学期制は、当初に教育委員会が掲げた目標・理想のとおりになったとは言いがたいと考えます。やはり、高槻市は、2学期制からは、勇気ある撤退をしなければならないのではないでしょうか?

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以下は、アンケートに書かれた保護者の方のご意見です。

高槻市には様々な問題があると思います。「うみ」を出すのに今以上に頑張ってください。関大の土地へ市は何十億というお金を出してしまっているのか市民に伝えるべきです。黒字というのも疑わしい。

長い休み前の評価がほしい!!懇談は不要。通知表がほしい!!

補助簿はあったが1回だけ

2学期制で何をしたいのか、意図が見えない、また説明不足である。

補助簿は夏休みの前に1回だけ。夏、冬、春、休みに入る時に通知表がある方がよい。「けじめ」になる!成績の確認を親子で行うよい機会!2学期制ではかえって学問に対する意識が低くなります。

小学校については2学期制が良い。

自分なりの課題や目標が立てにくくなった。評価がほしい。

夏休み・冬休みへの子供のけじめ(区切り)のなさ

子どもの学校での評価が分かりにくくなった。2学期制は反対です。
1学期が終わって成績表をもらい夏休み!というメリハリがないので子供も中途半端なまま9月を迎える。

補助簿はあった。でも分かりにくい。教育委員会からもアンケートがありましたが、3学期制でもできることを2学期制になったからできたような質問のしかたがおかしいと思う。やはり長期の休みに終業式・始業式をした方がメリハリがついて良い。

参観が増えた。懇談も。

2学期制になったのに先生が通知簿をつけるからといって授業が減っている。それでなくても土曜日も休みで以前と比べ授業数が減っているのにそのような理由で授業を減らすなんてふざけるなといいたい。2学期制や学校の特色についてプリントが回ってきたが学校に都合のいい回答ばかりひろっていい学校かのごとくアピールしているが周りではそんな声は全くといっていいほど聞こえない。ちゃんちゃらおかしい。

学校ごとに対応がちがうので、それが特長ある学校なのでしょうか?

長期休み前にテストや通知表がないと、メリハリが感じられない。

二学期制になって、先生の負担はあまり軽減されてないように思います。運動会で忙しい時期と成績を出すのが重なって、大変そうです。先生方も、わからない状況で、保護者にもあまり説明出来ないみたいでした。先生方はほんとうに忙しそうで、いい先生がたくさんいらっしゃいます。でも、その中でも指導力のない先生もいて、学級崩壊起しては、学校変わった先でも崩壊といったように、転々とというのを聞きます。そんなに大きい市ではないし、そんなことくらい、保護者の耳にも聞こえてきます。二学期制も、教育委員会の導入ありきの姿勢で先生も保護者も振り回されているように思います。二学期か三学期かどちらがいいかは、まだわかりませんが、せっかく頑張っている先生方を燃え尽きさせないでください。

2学期制は、効果的な意味では悪くないと思います。
長い休み前の評価がほしい!!懇談は不要。通知表がほしい!!
夏休み・冬休みへの子供のけじめ(区切り)のなさ

始業式や終業式に授業があれば変わらないかも。

一年目なのでほとんどの項目がわからないので申し訳ないです。しかしいつ通知表をもらってくるかさっぱりわからず、テストといわれてもなんのテストなのかいちいち学校の配布物をチェックしなければならず、時期で判断がつかないのが困りものです。

なんで二学期制度になるかについては説明もあったようですが、土曜日オフにしたいわゆるゆとり教育のぶり返しで授業数を増やす苦肉の策という解釈をわたしは勝手にしています。教員の仕事が多いというのであれば授業補助の教員をパートで雇って土曜日の半日授業を復活させるべきだと思います。(市レベルの話ではないですが)大体九月から始まるよその国の学期制度だけ取り入れて四月に学年かわりという日本固有の制度はそのままなんですからそぐわないのは当たり前。教育委員会毎度考えることがおかしすぎです。(文句を言い出したらきりがないです)本音の教員側の意見もほしいですね。

夏休みが短縮されたのは良かったです。学校にクーラーも入って暑い夏でも勉強する環境はできていると思います。

依然として不登校の子どもがいる事に唖然とする。小学校間での格差を感じる。評価の方法も適切と思えない。生徒自身の自己評価表をもらうがこれにはあまり意味が無いと思える。成績表のかわりに個人懇談となったのだが、担任の教科によっては子ども自身の実力の懇談にはなり得ない。成績の良し悪しが教師の力量であると教師に自覚がある場合は生活の様子だけの懇談でも問題は無いが、実際の教え方等を見ていると、教育力の差が直接成績表になってしまっている。総合学習的活動においても生徒の許容量に頼りきっていて教師の目標設定が低かった場合、成果として現れてこない。ある程度難易度の高い目標を設定させて達成させられる教師は本当に少ないと思う。新任者が担任を持った場合に、特にこの事を感じた。校長によっては、自分の昔の経験に沿って担任を持たせてしまうようだ。懇談の回数が少ない事は保護者同士の関係を疎遠にし、問題が起きたときに困難になってしまう。親の姿のみえない学校であることは大変な問題なのかもしれない。もしも学校が知識を教える機関であるならば懇談は必要ないが、それならばもう少し学力アップを主におく必要がある。生活体としての子どもの教育をする機関と位置づけるなら、保護者同士の交流はもっと学校が設定する必要があるのでは無いかと思う。