第3次小泉改造内閣は中韓挑発内閣?少子化対策にも力を。

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私の発行しているメルマガ「小泉内閣は、これからどうなる?」の第97号に、goriさんのブログ「Irregular Expression」から「第三次小泉内閣ファーストインプレッション」を許可を得て転載させていただきました。私はgoriさんのブログにいつも「よく調べているなあ!」「鋭い考察をしているなあ!」「笑わせてくれるなあ!」と感嘆し、データだけでなく、考察の仕方・視点なども勉強させていただいおります。

その「Irregular Expression」、上記のエントリーの次のエントリーもナイスでした。その中で、中国の王毅駐日大使が今年の4月に「政府を代表する首相・官房長官・外相の3人は靖国神社に参拝すべきでない」と言ったのに、その主要閣僚3人は組閣後の記者会見でこう語った、と。

Irregular Expression「麻生太郎はマジヤバイ」
首相  :小泉純一郎
 「本来、心の問題に他人が干渉すべきじゃない。ましてや外国政府が、日本人が日本人の戦没者に、あるいは世界の戦没者に哀悼の誠をささげるのを、いけないとか言う問題じゃない。中国は、日本人の心の問題にまで踏み込んだことを後悔するだろう。」

官房長官安倍晋三
 「国のために殉じた方々に尊崇の念を表するのはリーダーとして当然の責務だ。誰が首相になったとしても、その責務は果たすべきだと思っている」

外務大臣麻生太郎
 「普通にお参りします。韓国や中国にいくら言われても、泰然自若としていればいい。彼らが『これ以上、この問題を言い立ててもしょうがない』と悟って、自然に丸く収まるのが、一番理想的な形でしょう」


ワザとやってるのか?!
(後略)

こんな毅然とした態度を示した内閣が、かつてあったでしょうか。特に小泉首相の「中国は、日本人の心の問題にまで踏み込んだことを後悔するだろう」という言葉なんか、中国に「恫喝返し!」っていう感じですね(笑)。

ワザと中韓を挑発しているふうにも見えますが、元はといえば相手側が歴史を捏造し、それに基づいて恫喝し、日本に内政干渉してきたわけで。こうした小泉内閣の態度が、実は国際的には正常なのかもしれません。小泉首相らの言葉を挑発と感じるならば、それこそがWGIP偏向マスコミに毒されている証拠かも。

外に向かっては土下座、内に向かっては偉そうにふんぞり返って「改革せよ」と言ったって「内弁慶」と笑われかねない。そう考えると、今回の主要閣僚のように外に対しても強い態度で筋を通せば、国内の改革にも好影響があるかもしれません。まあ小泉内閣以前は、敗戦と、反日勢力の多い国内事情によって「土下座外交」しかできなかったかもしれませんが。ただ卑屈な態度ではどんどん付け込まれるだけということがこれまでの経緯で十分に分かったので、強気の外交姿勢は、短期的にはマイナスでも、長期的には国益に資する喜ばしいことだと私は思います(もっと政府にはA級戦犯等に対する見解を進めてほしいですが)。麻生外相が言うように「『これ以上、この問題を言い立ててもしょうがない』と悟って、自然に丸く収まる」のが、一番理想的だと私も思います。


さて、ポスト小泉候補は「麻垣康三(あさがきこうぞう)」と呼ばれているそうですが(麻:麻生太郎 垣:谷垣禎一 康:福田康夫 三:安倍晋三)、新ポスト小泉候補として「小中百蔵」という呼び方もあるとか。これは竹中平蔵氏と小池百合子氏のことを指すそうです。

けれども現憲法下では参議院議員から総理大臣に指名された例はないので、竹中大臣がポスト小泉となるためには、衆院の統一補欠選挙に鞍替え出馬して(場合によっては遅れて来た「刺客候補」として?)当選し、衆議院議員になる必要がありそうです。来年4月の補選に竹中大臣がこうして代議士になったら、かなりポスト小泉として有力なのではないでしょうか。

余談ですが、今年9月の総選挙で、自民党の大きな街宣車から刺客候補の応援演説をする竹中大臣の真後ろに、私はスタッフとしてこっそり控えていていました。そして大臣の演説直後に「ガンバロー!」と三唱させていただいたのですが、竹中大臣は演説の前、車の中で候補者の演説内容をしっかり聴いて把握していたそうです。そしてそれに基づいて演説をされていました。間近で演説を聴いて私は「上手いなあ!」「分かりやすいなあ!」「賢いなあ!」とただただ感嘆。演説の上手さだけで言えば、竹中大臣は安倍官房長官よりも上だと思います。


今回の内閣改造で唯一のサプライズといえば、少子化男女共同参画担当大臣に、「小泉チルドレン」の新人議員・猪口邦子氏が起用されたこと。構造改革ももちろん大切ですが、少子化対策も日本にとって非常に重要であることは間違いありません。猪口大臣には、出生率が低下した原因を正確に把握していただき、出生率の回復に成功した海外の事例をも参考に、日本の人口減少をなんとか食い止めていただきたいと期待しております。

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以下に少子化を食い止めた先進国の対策の一例を挙げます。日本とは文化が違うので、導入の際には慎重さが必要だと思いますが。ただこうした成功例があるので、政府は今一度取り組み方を見直すべきだと考えます。

●フランス  :高額な育児手当(日本のような所得制限なし)
スウェーデン:女性が働きながら子育てしやすい環境の整備(保育施設の充実・労働時間の短縮)
デンマーク :父親と母親で柔軟に取得できる育児休暇で、男性も女性も働きながら家事や育児を分担できるシステム

猪口大臣は男女共同参画担当も兼務されていますが、決して「ジェンダーフリー」に陥らぬよう、内閣の取りまとめ役の安倍官房長官には、自身が中国から「注視」されているごとく、猪口大臣を注視していただきたいです(笑)。