高校生が施設実習に

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今週、職場の老人ホームに、近くの高校の生徒達が「施設実習」にやってきました。その受け入れを担当したのですが、生徒達が皆予想以上に素直で礼儀正しいことに驚きました。

生徒達には事前に「君達、いろいろ言っても忘れると思うから、大事なことを一つだけ言うで。それは『安全』や。お年寄りの体の『安全』もあるけど、自分の体を痛めないように『安全』に気をつけてや。絶対に無理をしないように」と言い聞かせました。他の職員も積極的に協力してくれて、無事に実習1日目を終えることができました。

この施設実習は「生活福祉」を選択した生徒が対象とのこと。高校の先生方がこの実習のために事前に打ち合わせに来られたときは、福祉の授業を行うのは初めてとのことで大変に緊張されておられました。お二人の先生がお見えになったのですが、担当教科はそれぞれ国語と体育。福祉を専門にされているわけではなく、実習先も手探りで当たっているとのことでした。

生徒達は高校三年生になってからこれまで、アイマスク実習や車いす実習、点字入門、高齢者疑似体験などを行ってきたとのこと。私が高校生のときにはこういった授業はありませんでした。福祉を高校の授業の科目とするのには少し疑問がありますが、福祉の現場で弱者と向き合うことで優しさを育み、学校ではない場所で自分を受け入れてもらうために礼儀を正しくするということは、ある意味の教育にはなるかなと思いました。

受け入れる側の職員も、実習生を指導する中で、初心に帰ることができました。 職員の教育にもなったようです(笑)。