墓地名簿流出---容疑者不明のまま、高槻市が刑事告発!

墓地名簿流出---容疑者不明のまま、高槻市が刑事告発!

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今朝の産経新聞より。高槻市が募集した「市公園墓地」の当選者1400人の名簿が市役所外に流出した事件で、高槻市は独自に調査を進めてきたものの、犯人を見つけることができず、昨日刑事告発したとのこと。

もし自分が高槻市職員で、この名簿を持ち出すとしたら・・・

(1)名簿を市役所でコピーして、そのコピーを持ち出す。
(2)データをメールで自分のパソコンに送信する。
(3)名簿を市役所外に持ち出してコピーし、名簿を元に戻す。

くらいでしょうか。犯人は市職員に限らないかもしれませんが、忍び込んで盗むというのも考えにくい。

(1)を防止するなら、コピーした文書の縮小版のデータがコピー機に蓄積されるシステムや、コピー機に指紋認証システムを入れるなどして(そういったものがあるのかどうか知りませんが)、誰がどの文書コピーをしたかが記録に残るようにする。(2)のほうは、メールシステムの管理者がいるでしょうし、こちらのほうなら現状でも簡単に犯人が割り出せるはず、でなければなりません。

高槻市刑事告発したので、今後は高槻市に警察の捜査員が入り、市役所内で事情聴取をしたり、指紋をとったり、名簿を使用した業者に事情聴取・捜査したり、ということになるのでしょう。

警察が市役所で調べても、証拠は出てきそうにないので、犯人が割れるとしたら、業者の情報・証拠からの可能性が高いと思います。

それにしても、気持ち悪い事件ですね。

★【産経新聞】墓地名簿流出 高槻市刑事告発(平成18年6月29日)

 大阪府高槻市の市公園墓地の当選者の名簿が流出した問題で同市は28日、個人情報保護条例違反の容疑で大阪府高槻署に刑事告発した。また、再発防止に向けて庁内に個人情報等適正管理検討委員会(委員長・寺本武史助役)を設置した。

 市は名簿流出発覚後、墓地を管理する環境衛生課の職員からの聞き取りや、コンピューターの閲覧履歴確認など独自の調査を進めてきた。しかし、調査では、流出に関する有力な情報は得られず、問題の早期解決のため、刑事告発することにした。(後略)★