スカウト制を導入する大阪府教育委員会

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先月このブログで「『球団方式』にすれば、学校は劇的に変わる。」という記事を書きましたが、昨日の産経新聞夕刊に、大阪府教育委員会が校長の裁量権を拡大し、教員のスカウト制を導入することを決定したという記事がありました。

このブログは、高槻市大阪府をはじめ、省庁や政党からもアクセスがあるのですが、まさか私の記事を参考に・・・別に知的財産権とかはないので、どんどん採用してもらって、「球団方式」を実現してほしいですが(笑)。

私学では有名な先生が引き抜かれたりされていますが、公立でも、がんばっている先生がより報われるシステムになるのは良いことだと思います。スカウトされた教員の方は、非常にやりがいを感じられると思いますし、学校も活気付くのではないでしょうか。

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【産経新聞】先生“スカウト制”OK 大阪府教委、校長の裁量権拡大
http://www.sankei.co.jp/news/060720/evening/21nat002.htm

異動対象、「4年以上」に短縮

 大阪府教委は20日、府立学校教員の異動基準を改定し、異動対象となる1校あたりの在任期間を「7年以上」から「4年以上」に短縮することを決めた。また、校長が、教員の特技や得意分野を生かして学校に必要な人材を確保できる「特得システム」も導入。校長の裁量権を拡大するとともに、学校の特色づくりを進めるのがねらいで、来春の人事異動から適用する。

 異動基準の改定は6年ぶりで、前回は「10年以上」から「7年以上」に引き下げた。しかし、府教委によると、教員の1校の平均勤務年数は、8年半を超えており、10年以上も珍しくないという。

 一方、校長は一般的に3年程度で異動するため、校長自身が考える人事を実現するのは難しい面があり、府立高等学校長協会が今年2月、異動基準を「4年以上」に引き下げるよう求める要望書を提出していた。

 新規採用教員についても原則4年で異動を行い、最長で6年とする上限を設けて異動基準を厳格に運用する。

 今回の改定により、来春の異動対象者は府立学校の教員約1万人のうち、約2900人から約5800人へと倍増する見込み。

 また、新たに導入する「特得システム」は、教員が「英検1級」「柔道の指導ができる」「古典文学に精通している」など自分の特技や得意分野を府立学校のネットワークシステムに登録。校長がその情報を検索して必要な人材を発掘し、教員が所属する学校の校長と異動の“交渉”を行う。

 府教委はすでに、校長が自らの考えに応じてネットで求人情報を公開し、応募した教員の中から人材を確保できる「TRyシステム」を導入しており、両システムを活用すれば、1年間で3人まで校長の裁量で教員を獲得できるようになる。

 異動基準の改定について、校長からは「欲しい人材が集めやすくなった」と歓迎の声がある一方で、教職員組合からは反発の声も。

 大阪高教組の森田正良書記長は「教員に与える心理的な影響が大きく、腰を落ち着けた取り組みが難しくなるなどの弊害がある」と指摘している。★