奥本市長が資産報告書に「誤記載」?



奥本市長の資金管理団体「奥本後援会」の収支報告書と資産報告書

また産経新聞のスクープです。「高槻市長、資産報告を誤記載」と。

高槻市長、資産報告を誤記載 「事務上のミス」と訂正

 大阪府高槻市の奥本務市長(75)が、自身の資金管理団体に約1500万円を貸し付けながら、市の条例に基づいて公開している資産報告の中では「貸付金なし」と矛盾する記載をしていたことが29日、分かった。高槻市は報告の誤りを認め、同日付で貸付金の項目を訂正。「事務処理上のミスだった」と釈明している。

 奥本市長の資金管理団体「奥本後援会」は平成19年、市長自身から総額2447万1895円の寄付を受けたと、府選挙管理委員会に報告。しかし府選管から「個人献金の上限(1千万円)を超えている」と指摘され、市長からの寄付金を1千万円、残りの約1500万円を市長が貸し付けた金額として処理していた。

 ところが、高槻市が条例に基づいて作成した奥本市長の19年分の資産等報告書では、貸付金欄に「該当なし」と記入。さらに20年分の資産等補充報告書でも、同様に「該当なし」と記し、資金管理団体の収支報告と矛盾する形になっていた。

 高槻市秘書課は資金管理団体の収支報告では、会計責任者が勘違いしていたようだ」と説明。一方、同課が作成した資産等報告書については「奥本市長からの報告に基づいて作ったが、貸付金の部分で漏れがあった」とし、29日付で貸付金欄に金額を記入した。



写真のとおり、奥本市長の資金管理団体「奥本後援会」の収支報告書は平成20年2月26日に提出されました。これを平成20年8月18日に訂正。総額1447万1895円の寄付金が借入金に変更されました。

つまり、奥本市長が資金管理団体に約1400万円を貸付けた形になったわけですが、奥本市長の資産報告書の「貸付金」の欄は「該当なし」とされていました。

高槻市の秘書課は「資金管理団体の収支報告では、会計責任者が勘違いしていたようだ」と説明しているとのことですが、収支報告の訂正は当然会計責任者から奥本市長にも報告があったはずです。会計責任者だからといって、勝手に奥本市長の財産関係をいじるようなことはできないと思いますし。

資産報告はあくまで奥本市長個人のものですから、資金管理団体の会計管理者の勘違いが理由で、奥本市長が間違ったというのも変ですし、奥本市長の故意か過失なのではないのでしょうか?

奥本市長の資産報告に誤りがあったのは、これで2度目です。

★奥本市長が資産公開で虚偽報告
http://kitaoka.seesaa.net/article/57105334.html

間違った資産報告をされたら、「政治倫理の確立のための高槻市長の資産等の公開に関する条例」の趣旨が損なわれてしまいます。罰則がないとはいえ、ちゃんと注意してほしいですね。


そういえば、民主党鳩山代表にも、収支報告書の虚偽記載の問題がありましたね。この決着がどうなるのかも、気になるところです。

★民主・鳩山代表に脱税共犯疑惑…66人分の架空証明 献金していない人の税控除書類提出
http://www.zakzak.co.jp/top/200907/t2009070842_all.html